THE FIRST SLAM DUNK 2022公開

【監督】
井上雄彦
【出演】
仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太、梶原岳人、武内駿輔、かぬか光明、島袋美由利、坂本真綾
【物語】
沖縄で1on1の練習をする兄弟、宮城リョータ(仲村、島袋)と宮城ソータ(梶原)。3つ上の兄は、ミニバス少年団のエース。7番をつけてチームを引っ張る兄は、リョータにとって憧れの存在だ。
その兄が亡くなった。兄の代わりに母を喜ばせたいと奮闘するも結果がついてこないリョータ。偉大な兄の幻影に苦しむリョータを見かねた母は、神奈川県に引っ越すことを決めた。
口数少なく、一人黙々と練習をするリョータは、“寄ってくるな”オーラを放ち、孤立していく。やがてリョータは、湘北高校バスケ部に入部した。
キャプテン赤城(三宅)率いる湘北バスケ部は問題児揃い。ド素人のくせに自信だけは一人前の桜木(木村)、自己中なエース流川(神尾)、一時不良化したが出戻った三井(笠間)、そして宮城リョータ。
神奈川代表として、全国大会に駒を進めた湘北は、強豪校との対戦に挑むのであった…
【かえる先生のコメント】
スラムダンクですよ。しかも原作者が監督での映画化。
バスケットボールとは縁が深い私。ミニバスケットボール少年団の監督として、1年に330日練習し、子供たちに全国大会へと連れて行ってもらった過去をもっております。
この頃に漫画「スラムダンク」が始まりました。小学生のメンバーですので、すぐにハマり、宮城のようにドリブラーになるとか、三井のようにロングシュートを決めるとか、ポジションを意識するようになりましたね。懐かしい思い出です。
ということで「スラムダンク」は、自分のお気に入り漫画の殿堂入り作品。思い入れが半端ないです。アニメ版も見ました。「世界が終るまでは…」はカラオケの鉄板曲です♪ただ、漫画版の方が断然好きです。これを映像化するには、中途半端であって欲しくないと思う者の一人です。
さて、本作はおそらく賛否両論となる作品。この先、一部ネタバレになります。
まずは、良かった点。原作に近いキャラクターのビジュアル。アニメ版より数段上です。これが動くわけですから、それだけで興奮します。後は、ノスタルジーに浸れるところに、若い同僚にスラムダンクの話ができることですね。
問題は、う~ん。漫画が好きすぎる私だからってことですけどね。この映画の中心となるゲームは、試合が始まる前も重要だし、漫画の一コマも省略してはいけないと思うんです。映画という尺の中で、頑張っているとは思うのですが、やはり省略が気になってしまいました。
また、登場人物のこれまでを描くかどうかの問題。1人を中心に据えたけれど、それが逆に他の4人を薄くさせてしまったところが…(>_<)
「ファースト」と題にあったので、ここは県大会後から始め、5人のこれまでを過去を含めて描写し、全国大会へ行く新幹線で終わるというのはどうでしょう。
で、セカンドで豊玉戦。サードで山王戦前半。フォースで山王戦後半の途中。フィフスで山王戦後半の残り。そのくらい濃厚なスラムダンクが見たいです。
★★★☆☆
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