65

65 (2023公開)

【監督】
 スコット・ベッグ、ブライアン・ウッズ

【出演】
 アダム・ドライバー、アリアナ・グリーンブラット、クロエ・コールマン

【物語】
 惑星ソマリスに住むミルズ(アダム)は、妻と娘に「2年はかかる長期の宇宙探索に出る」ことを告げる。娘の病の治療費を稼ぐためだ。寂しさを隠し、快く見送る娘を残し、ミルズは旅立った。

 その旅路も終盤となり、帰郷に思いを馳せるミルズは、突然の揺れで飛び起きる。何かがぶつかっている。宇宙船は、小惑星群に包まれていたのだ。

 乗組員が眠るスリープカプセルも次々損傷を受けている。操縦士のミルズは、何とか小惑星群から脱出するも、ダメージは大きく、近くの青い惑星へと不時着させるしかなかった。

 不時着で機体は無残な姿になった。自身の応急処置を済ませ、生存者を探しに行くも、希望は打ち砕かれた。が、たった一人。意識を失っていたが、生存反応のある少女を発見した。

 ミルズは少女を残し、周りの様子を調べに行った。探知機を使うと、まずまずの距離に、まだ機能している脱出船があることが分かった。

「そこまで行ければ」そう考えたミルズは、気配を感じ後ろを振り向いた。すると先ほどの少女が目覚め、こちらを伺っていた。が、目が合った瞬間、少女は逃げ出すのであった… 

【かえる先生のコメント】

 スター・ウォーズの敵役カイロ・レンを演じたアダムと、無名の少女の2人しかほぼ出演しない、バディもの?のような漂流パニック映画です。

 漂流したのが6500万年前の地球という設定。白亜紀ですね。予告では分かりませんでしたが、本作は異星人が地球に漂流したというお話でした。地球人が帰郷した際にタイムスリップする話だとばかり思ってましたよ(^_^;

 ああ、主役はアダムだし、アダムとイブだなあ。ソマリス星人が人類の祖先になるのか。こんな幼い娘と夫婦になるんですか?禁断の話だなと思っちゃうじゃないですか!

 そんな児童ポルノまがいの描写は全く無く、2人で恐竜から逃げまくるお話でした。

 恐竜の特撮は、ジュラシックパークで既に完成されています。本作はそれに見劣りすることもなく良かったんじゃないですかね。

 戦いも異星人ですから、いい武器持ってましたしね☆

 全体的な雰囲気は、ホラーチック。突然恐竜が出てくるとか、昆虫のグロい描写とか。なるほど、ホラーの巨匠サム・ライミの名が製作の中にあるのは納得です。

 SFと見せて、ホラーモンスターを恐竜に設定したというのが、本作の仕掛けですね。

★★★☆☆


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