フラッグ・デイ 父を想う日

FLAG DAY  2022公開

監督】
 ショーン・ペン
【出演】
 ディラン・ペン、ショーン・ペン、ホッパー・ジャック・ペン、ジョシュ・ブローリン、キャサリン・ウィニック
 

【物語】
 ジェニファー(ディラン)は父が大好き。父ジョン(ショーン)は、平凡な生活をワクワクさせてくれる凄い人だった。

 父の誕生日は、ちょうどアメリカ国旗記念日フラッグ・デイにあたり、町中も父を祝福するかのようだった。母と弟と4人で、その幸せを噛みしめていた。

 ある日、父は農場に引っ越すことを決めた。父は事業の天才。また、新しいことを始めるのだ。ジェニファーは、新しい生活に胸を弾ませた。

 しかし、母が浮かない顔をする日が増えてきた。どうやら父は、多額の借金をしているらしい。玄関には怖いおじさんたちが来て父を取り囲んでいる。ジェニファーは不吉な予感に襲われた。

 そして、その日がやって来た。父が家を出て行ってしまった。残された母はドラッグに溺れ、あんなに明るかった家は、もうない。ジェニファーと母の関係にもひびが入ってしまった。

 そんなとき、ジェニファーは想う。楽しかった父との日々を。父は今どうしているだろうか…

【かえる先生のコメント】
 予告では「ジャーナリストの娘が、偽札犯が父と知り、どうすべきか葛藤する」ようなお話でしたが、実際は、「後に偽札犯となる父をもった娘の半生」でした。

 本作は、監督ショーン・ペンで、ショーンの娘が長女役、ショーンの息子が長男役を演じており、ペン一家によるペン一家のための映画になっています。

 幼き娘は、父を敬愛しているのですが、実際はクズな男。威勢の良い語り口と、借金ありきのペテンで、近しい人たちには凄い男と思われています。成長した娘は、父の本質をだんだん悟りながらも、どこかでまだ信じたい気持ちで揺れている。そんな感じで展開する、実在する父娘のお話でした。

 家族というのは、どこまでいっても切れない関係。親が最悪でも、子供が最悪でも、互いに向き合わなきゃいけない。幸せに年を重ねていく家族もいれば、そういう家族もいます。そういう人には刺さるお話でしょう。

★★☆☆☆

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