僕はラジオ

RADIO (2004公開)

【監督】
 マイク・トーリン
【出演】
 キューバ・グッディングJr.、エド・ハリス、アルフレ・ウッダード、デブラ・ウィンガー、クリス・マルケイ、サラ・ドリュー

【物語】
 76年、サウスカロライナ州のハナ高校。アメフトのコーチであるハロルド(エド)は、いつも練習場の周りをうろつく青年が気にかかっていた。

 青年の名はジェームズ(キューバ)。その母は、彼のことを「人より少し頭の回転が遅いだけ」と言い、優しく育てていた。

 ところが、アメフトチームの生徒たちがジェームズをからかい、痛めつける事件を起こしてしまった。ハロルドは生徒を叱り、ジェームズにチームの手伝いをしてみないかと提案する。
 音楽好きで片時も離さずラジオで音楽を聞くジェームズを、親しみを込めて“ラジオ”と呼ぶことにした。

 初めはぎこちない出会いであったが、コーチの横でチームを応援する姿に、チームのみんなもラジオとの交流を深めていくのだった。ハナ高校にも顔を出すようになり、ラジオは高校の生徒みんなの人気者にまでなっていった。

 しかし、そんなラジオの存在を快く思わない者たちもいた…

  
【かえる先生のコメント】
 実話の映画化ということです。とてもほっとする心温まる物語です。

 障害を持つ青年を純真無垢な存在として描いています。ラジオ青年に怒りとか憎しみとかいう負の感情がないことに、周りの人々が癒しを感じるのです。こういう描き方は、「レインマン」や「フォレスト・ガンプ」にも見られましたね。

 高齢となったラジオは、今もまだこの高校に名誉生徒として顔を出しているそうです。

 また、コーチの妻役に「愛と青春の旅立ち」のデブラが出てきます。これも自分には嬉しい再会でした。

★★★★☆


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