ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE (2012公開)

【監督】
 スティーブン・ダルドリー
【出演】
 トーマス・ホーン、トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、マックス・フォン・シドー、バイオラ・デイビス、ジョン・グッドマン

【物語】
 父(トム)が死んだ。あの“最悪の日”に…

 父は最高だった。テコンドーを教えてくれたし、矛盾語合戦は、僕(トーマス)の好きな遊びだ。そして何より父が与えてくれた“調査探検”ほど、ぼくを興奮させてくれたものはない。
 第6回調査探検…ニューヨークにあった第6区の痕跡を探すことは、まだ調査途中のままだった…

 “最悪の日”から1年。太陽がなくなっても8分間はその光が地球には届く。人類は8分後に、太陽の消滅を知るように、僕もやがて父の温かさを失うのだろうか…
 そんな不安に押しつぶされそうになる時、僕は父の遺品を触って確かめる。まだ父はいる。ところが、その遺品箱を落とし、花瓶を割ってしまった。

 でも、その中から紙袋に入った鍵が出てきたんだ。これは、父が僕にくれた、次の調査探検かも。

 この鍵にはまる鍵穴を見つけた時、僕の心の穴も満たされるんだ… 僕は決めた。調査探検に行こう!

  
【かえる先生のコメント】
 新人の少年俳優トーマス・ホーンを、2大オスカー俳優トムとサンドラが固めるヒューマンドラマです。
 脇を「エクソシスト」の神父を演じたマックス・フォン・シドー。今年のアカデミー助演候補にもなってます。

 系統としては,「ペイ・フォワード」や「奇跡のシンフォニー」のようなタイプの映画ではないでしょうか。ああいう感じの話が好きな方は、ぜひ観るとよいと思います。

 トム・ハンクスの父親ぶりは最高ですね。こうありたいと思える完璧さです。それを失うのですから、トーマスの喪失感は例えようのないものだったでしょう。心の再生に奮闘する少年を見届けましょう。

 タイトルが変わってますが、原題の直訳ですね。この言葉の意味もネタバレになるので、感想は控えます。

★★★☆☆


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