ヴィーガンズ・ハム

BARBAQUE (2022年)

【監督】
 ファブリス・エブエ
【出演】
 マリナ・フォイス、ファブリス・エブエ、ジャン=フランソワ・キエレイ、ヴィルジニー・オク

【物語】
 ヴァンサン(ファブリス)の冴えない精肉店に、動物の覆面をした連中が嫌がらせにやって来た。ヴィーガンの連中だ。妻ソフィー(マリナ)は真っ赤な液体をかけられ、店のガラスを割られた。

 落ち込んだヴァンサンらは、同業で儲けているブラシャール夫妻との会食で愚痴るが、散々自慢されたあげく、「ヴィーガン野郎に一発かましてやれ」と、冗談交じりにライフルを渡された。

 その帰り道、ヴァンサンは店を襲ったヴィーガンに出くわした。「あいつ!」と車をバックさせたとたん、衝突音。なんと、ヴィーガンの男は死んでいた。

 「どうしよう」とビビる夫に、妻は言った。「ライフルも持ってるし、警察を呼ぶのはダメよ。ミシェル・フランソワの真似をして」

 「フランソワ?連続殺人鬼の??」

 店に戻ると、ヴァンサンは意を決して遺体の解体を始めた。途中、飼い犬がねだるので一切れ与えると、喜んでいる。「うまいのか?」

 翌朝、寝坊したヴァンサンは、解体した肉が減っているのに気付き、ソフィーにどうしたか聞くと、「スライスして売ったわ」と。

 「あれは!」と焦っていると、客がやって来て「さっき買ったハム。今までにない美味しさよ!もっと買うわ」と言う。どうする?ヴァンサン
 

【かえる先生のコメント】
 こんな話やっていいの??と驚くストーリー。
 肉屋が人肉を売るお話をコメディチックに展開しています。しかも、その肉はヴィーガン(完全菜食主義者)!
 本作の中では、ヴィーガンがとんでもない連中に描かれていて偏見的。抗議殺到だと思うのですが、そういう作品を作ってしまえるのがフランスという国でしょうか(^_^;

 ということで倫理的に大問題で、笑っていいのかツッコんでいいのか悩みますが、フィクションとして扱わせてください<(_ _)>

 まず、主人公夫婦が絶妙に面白い。冴えない旦那がだんだんと頼もしくなっていく過程が面白い。さらに奥様が非道すぎて笑えます。サイコパス番組大好きで、旦那をけしかけていく強さがおフランス。
 当初冷え切った夫婦仲が、仲良くなっていくのもGood!

 ヴィーガンだから旨いとか、黒人警察官だから××とか、迷子になった犬を中国人に探させるなとか、ブラックジョークが行き過ぎてて不謹慎。
 だけど、面白いのも事実。このレビューを呼んで眉をひそめない方であれば、楽しめるかも。

※お家鑑賞(評価なし)※

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