One Battle After Another (2025公開)

【監督】
ポール・トーマス・アンダーソン
【出演】
レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、チェイス・インフィニティ、テヤナ・テイラー、レジーナ・ホール
【物語】
極左革命派“フレンチ75”のメンバーが、米国とメキシコの国境付近に集結し、作戦を実行しようとしている。それは、移民収容所を襲い、軟禁されている移民を救出することだ。
中でも過激なパーフィディア(テヤナ)は、皆を鼓舞する。その姿に憧れるのはボブ(レオナルド)。後方支援の彼は、争乱の中、爆撃や射撃で皆を助けていた。
潜入したパーフィディアは、収容所の警備トップであるロックジョー(ショーン)を拘束することに成功。彼女は、性的な行動をロックジョーに命令し、強い屈辱を与えた後、解放するのであった。
この作戦の成功を機に、カリスマとなったパーフィディアの過激行動は止まらない。ボブとの結婚出産もそこそこに、銀行強盗を起こす始末。しかし、これは失敗。抵抗する警備員を殺してしまったパーフィディアは警察に囲まれ、遂に捕まってしまった。
彼女を尋問するのは、ロックジョーであった。ロックジョーの取引に応じ、パーフィディアはフレンチ75を売ってしまう。ボブは、娘を連れ、逃走生活に身をやつすこととなった。
それから16年後。成長した娘ウィラ(チェイス)は反抗期。黄昏れたボブに口答えをし、高校のイベントに出掛けた。
しかし、そのウィラを、今や警視となったロックジョーが狙っていた…

【かえる先生のコメント】
今ひとつどんな映画か分からず、スルーしようとも思いましたが、「スピルバーグが3回見て絶賛!」とか「アカデミー賞最有力!」とか聞くので鑑賞してまいりました。
物語は、過激派の女に刺激されたおっさんが、執着心を燃やして女やその娘に迫る一方、逃げながら娘の奪還に燃えるレオ様、というお話。
革命っていうワードが出てきますが、メキシコからの不法移民を救うことにエクスタシーを感じている集団って感じでした。あまり政治的な問題提起があるわけでなく、そこは気にせず見られると思います。
キャストがいいですね!何と言っても変態軍人となったショーン・ペン。助演男優賞とるかな?そしてレオ様はこういうカッコ悪い中年が似合う(^▽^)そして娘の空手の先生にデル・トロ。この人の役どころがイマイチ謎でした。なぜあそこまで助けてくれるのか…
散り散りとなったフレンチ75の結束も興味深い。もはや過去の人であるレオ様を大事にしているとは、人情味のある組織です。とはいえ、合い言葉は人情よりも重いらしいが(^_^;
後は、白人至上主義集団が気になる。本当に存在しそう(°□°;)
上映時間は長めでしたが、長さを感じないところも好評価です。予告編だと面白さが分かりにくいですが、迷っているなら見ておいて損はないかも(^○^)
★★★☆☆
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