アントニオ猪木をさがして

アントニオ猪木をさがして (2023年)

【監督】
 和田圭介、三原光尋
【出演】
 アントニオ猪木、福山雅治(ナレーター)、新日本プロレス選手のみなさま

【物語】
 1960年ブラジルサンパウロの市場で働く17歳のアントニオ猪木。彼を見出したのは力道山だった。

 1998年、その猪木の引退試合が7万人超満員の東京ドームで行われた。その猪木の生き様を振り返る、ドキュメントである。

 猪木に心酔したファン、カメラマン、そしてレスラーたちが、猪木について語る。

【かえる先生のコメント】
 プロレスを語るのに外せない、アントニオ猪木。そのドキュメンタリー映画です。途中、猪木ファンだった人の架空のエピソードが3つほど挿入されています。

 本作はプロレスマニア中のマニア用であり、猪木ってどんなプロレスラーだったか知りたいなあという人には不完全な作品かもしれません。伝記映画として成り立ってないので、猪木に詳しくなければ何時の何でどんな価値があったか全然分かりません。坂口征二、長州力、前田日明など重要なレスラーや、新間寿など裏方が出てこないのも物足りません。

 逆に、プロレスマニアには、唐突に始まる架空のエピソードが不必要に感じました。
 

 猪木を振り返りたければ、テレビ朝日特番の「猪木追悼SP」の方が、猪木ファンにはグッときます。

 さて、では猪木について語りましょう\(^_^)/

 初めの記憶は、小学生のとき。友達のS君に誘われて、猪木VSモハメド・アリ戦をテレビ観戦しました。当時は世紀の凡戦と言われましたが、猪木応援の我らとしては、もう少しで何とかなりそうだと、見入っていましたね(^○^)

 その後、生で見たのは大学生の頃。地方巡業が某駐車場であり、そのヘルプスタッフとしてバイトをしました。開場前に椅子を並べたり、レスラー登場のときに花道で観客が押し寄せるのを止めたりみたいな仕事でした。武藤敬司が坊主頭で前座の試合に出ていたので84~85年頃かな。

 猪木の印象よりも、坂口征二がどデカくて、スーツケースを地べたに置こうとする人を怒鳴っていて、おっかなかったです(^_^;

 その頃は金曜日に生中継をしていて、放送終了に合わせたかのように延髄斬りが決まっていたので訝しく思ってました。でも猪木は、試合で笑われることを非常に嫌っていて、いつもギラギラしているところがカッコ良く思いました。
 

 マイベストバウトは、飛龍革命の藤波と60分フルタイムドローをして、試合後、反目していた長州が猪木を称えて肩車をした試合です。テレビ放送では、そのラストに巡業移動中の映像と共にサザンの「旅姿六人衆」がBGMで流れていて、めっちゃ泣けました。

 ホーガンに場外葬されたり、海賊にもて遊ばれたり、新世代闘争を誘発させたり、巌流島で謎の長試合をしたりと、今なお記憶に刻み込まれているエピソードの多さが凄い!他に並び立つ者がいないプロレスラーだと賞賛します\(^O^)/

 「1、2、3、ダー!」と観客と一体となって締めるお馴染みの光景。これを初めてやった東京ドーム大会に私もその場にいました。橋本・蝶野VS猪木・坂口です。その頃はもう猪木も全盛期を過ぎていたので、今日負けたら引退を口にするかもといった雰囲気の中で行われた試合でした。

 初めてなので、やり方を猪木が説明して、ちょっと会場に失笑が漏れたけど、みんなでダー!ってやってみたら気分爽快だったことを、今も覚えています。

これは、その東京ドーム大会のとき撮った写真。ベイダーVSハンセンや、全日本選手参戦や、話題豊富でした。
 

 猪木について語ることは、もっともっと沢山ありますが、このへんでプロレス特集を閉じます(^o^)

※お家鑑賞(評価なし)※

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