アーティスト

THE ARTIST (2012公開)

【監督】
 ミシェル・アザナヴィシウス
【出演】
 ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、アギー、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー

【物語】
 1927年、キノグラフ映画会社のトップスター、ジョージ(ジャン)は、今日もスクリーンで喝采を浴びていた。

 ハリウッドは、サイレント映画全盛の時代。上映後の舞台で、愛犬(アギー)と茶目っ気たっぷりに挨拶をしたジャンが劇場を出ると、そこにも大勢の女性ファンが詰めかけていた。その中の一人が押し出され、ジャンの目の前に飛び出した。

 その女性ペピー(ベレニス)は、ジョージの優しい対応に感激し、記者にせがまれるまま、ジョージの頬にキスをした。

 その後、キノグラフに役者のオーディションにやって来たペピー。キュートなダンスを披露し、ジョージの薦めもあって、見事エキストラ役を手に入れた。

 ある日、キノグラフの社長(ジョン)は、これからはトーキーの時代だとスタッフを集めてトーキーへの移行を呼びかけた。しかし、「自分はアーティストだ」と言い残し、ジョージはキノグラフ社と訣別を決めた。

【かえる先生のコメント】
 2012年アカデミー作品賞受賞。なぜ、今、サイレント映画なのか検証に行って参りました☆

 まず、この年で、初のサイレント映画劇場鑑賞。しかも新作。一映画ファンとして、そういう体験を積めたことが、何かうれしいです。
 実際は95%くらいのサイレント。ただ全編モノクロです。音楽はあります。昔は、それが生演奏だったのですね。そういう勉強にもなりました。

 主人公は、サイレントからトーキーへの流れに乗れない役者。主演男優賞に納得の演技ですヽ(゚◇゚ )ノ
 そして、ヒロインがとってもいいです。一番好きなのは、ヒロインがジョージの楽屋に行って○○するシーン。
 それから犬。ジャックラッセルテリアだと思いますが、何やら賞もとったという名演技。かわいいですよ。

 ストーリーにのめりこんだので、途中からサイレントやモノクロは全く気にならなくなりました。古くさい映像に古くさい話。なのに温かい。人生の中で、最初で最後のサイレント映画として、深く印象に残りました。

★★★☆☆


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