CANNIBAL HOLOCAUST (1983公開)

【監督】
ルッジェロ・デオダート
【出演】
ロバート・カーマン、フランチェスカ・チアルディ、ルカ・バルバレスキー、ガブリエル・ヨーク、ペリー・ピルカネン
【物語】
TVリポーターは言う。
「人類が月面へと降り立つ現在、ニューヨークから飛行機で数時間の場所に“食人族”が存在しています。彼らが住むアマゾン川上流の“グリーン・インフェルノ”へドキュメンタリー映画制作のため旅立った若者4人が消息不明となりました。」
若者の捜索に向かうのはモンロー教授(ロバート)。原始文化の権威であるモンローは、現地の軍人の元を訪れた。そのキャンプで、行方不明の一人フェイ(フランチェスカ)のライターを発見。捕らえたヤクモ族が持っていたものだ。
モンローは紹介された現地ガイドら、捕虜のヤクモ族の男と4人で、ジャングルの中に入っていった。まずは、ヤクモ族の村を探すのだ。
途中、見掛けた男を追うとヤクモ族の村を見つけた。捕虜の男を解放することで、モンローたちは村に入ることに成功する。若いガイドのおかげで、村人に認められ、次なる捜索に移る。
ヤクモ族が怖れる食人族、ヤマモモ族とシャマタリ族。どうやらアメリカから来た4人の若者は、彼らの怒りに触れたらしい。その部族が争っている現場にやって来たモンローたちは、シャタマリ族を攻撃することで、ヤマモモ族を懐柔した。
しかし、その村で4人の若者の惨たらしい遺体を見つけることになった。モンローは彼らが撮ったフィルムから、何が起きたかを知ろうとする…

【かえる先生のコメント】
存在は知っていたけれど見るのを忌避していた作品。映画通として見るべきか否かで悩んでおりましたが、遂に禁断の扉を開きました。
公開された時代には、「グレートハンティング」や「ジャンク死と惨劇」のように、衝撃映像を集めた映画が流行しており、私は「食人族」も現実と思って逃げてましたが、本作は全てフェイク。
モキュメンタリー(フェイクのドキュメンタリー)の元祖として、エポックメイキングの価値があるかと思います。行方不明になった者が撮影したフィルムという設定は、後に「ブレアウィッチプロジェクト」などに引き継がれていきます。
もちろん原住民も撮影用に集められたエキストラ。ただし動物虐待シーンは全て本物。これが物議を醸しておるわけです。本当に見ていて辛い(>_<)
前半は、捜索隊の教授の行動が描かれており、こちらは遺されたフィルム調ではなく、普通のストーリー映画として進んでいたのが意外でした。緊迫感があって良かったです。後半が、遺されたフィルムをちょっとずつ教授とテレビ局が確認していくという作りになっていました。
食人が強調された題名ですが、これは“西洋人による植民地支配と原住民迫害”が真のテーマであるように感じました。フィルムを撮った若者らの蛮行は、文明で勝っていれば相手を見下してやりたい放題という思想に見えます。食人描写よりも、その思想のおぞましさに吐き気がする作品でした。
※お家鑑賞(評価なし)※



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