DEVARA (2025公開)

【監督】コラターラ・シヴァ
【出演】NTR.Jr、サイフ・アリー・カーン、ジャーンヴィー・カプール
【物語】
ボンベイ警察は、来るクリケットワールドカップに向けテロ対策に奔走していた。シヴァム隊長は情報をもとに、ギャングが姿を現す可能性が高い南インド、ラトナギリの地へと向かった。
シヴァムは、そこの長老シンガッパに協力を依頼。するとシンガッパは「この村はもう密輸業に加担することはない。それにはこんな話がある」と、デーヴァラの伝説を語りだす‥
“赤海”と呼ばれる海域の4つの村は、かつて英国から祖国を守った戦士の村。貧しくも村民みんなが家族のような絆を大切にしていた。この村の男たちは今、この海域を通過する貨物船に海中から忍び込み、指定されたコンテナを盗み出す仕事をしていた。
そのリーダーは、デーヴァラ(NTR)。仲間のミスをカバーし、誰一人欠くことなく船から脱出し皆を村へと連れ帰った。コンテナの中身は知らないが、これを業者に引き渡し報酬を得ているのだ。
誇り高い仕事ではないが、この報酬で村人たちが笑顔でいられる。知り合いの息子も、大学へ進学することとなったし。デーヴァラは母、妻、息子らと過ごす現状に満足していた。
4つの村合同の祭りの日がやってきた。戦士の村らしくご神体には多くの武器が刺さっている。毎年、代表が戦って優勝した村に、このご神体は預けられる。
デーヴァラは、「今年は戦いはやめてラヤッパの村に預けてくれないか?あの村の不幸を収めるために」と提案したが、バイラ(サイフ)は反対する。
2人は戦うことになるが、デーヴァラが勝利。ご神体はラヤッパに譲るのであった。
そんな折、村に大事件が起きる。村から街へと行くバスが爆破されたのだ!ギャングの仕業で、遺体から金目の物が盗まれていた。その中に大学行きを決めたあの息子もいた。
嘆く母の姿にデーヴァラは、自分たちの盗んだコンテナの中にあった武器のせいだと後悔する。そして、村の男たちに、「もう二度と密輸に手を出さないという誓いを立てよう」と宣言する。
しかし、他にろくな収入源のないこの村。バイラたちは、デーヴァラに従いつつも、反旗を翻す時を伺うのであった‥
【かえる先生のコメント】
「RRR」がめっちゃ好きなので、本作も鑑賞してきました。今回は海中アクションが売りとなっています。
今作もNTRおじさん大活躍。6対1のコンテナの押し合いも負けず、サメを馬のごとく扱い、NTR無双と呼ぶべき集団撲殺を見せてくれます。
そして、インド映画ですから踊りももちろん披露。これまでインド映画ダンスを楽しめた人なら今作も十分楽しめます。
序盤のテロ対策の話は、本編の前振りにしか過ぎないので、ここは見逃しても大丈夫。貨物船のシーンからが本番です。迷路のようなコンテナ置き場での、主人公と船のガードマンとのかくれんぼからワクワクが始まります。
そして、中盤からは一つの謎が観客を惑わせ、終盤にオチをつけていくのが良かったですね (^▽^)
今作では、最初から主人公が結婚しているのでラブストーリーはありません。しかしダンスのためのヒロイン抜擢があります。ここがもっとラブな設定の女性だったら萌えるのになあ~。
★★★☆☆
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