THE AMATEUR (2025公開)

【監督】ジェームズ・ホーズ
【出演】ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン、カトリーナ・バルフ、ローレンス・フィッシュバーン、ジュリアンヌ・ニコルソン、ホルト・マッキャラニー
【物語】
CIAサイバー分析班のチャーリー(ラミ)は愛妻家。ロンドンへの出張に向かうサラ(レイチェル)を見送る。「ねえ、たまには私に同行したら?」と誘われるも、「仕事が忙しくて残念だ」と首をすくめる。
出勤したチャーリーはパソコンとにらめっこ。今日も複雑なデータを読み解こうとする。と、懇意にしている情報屋インクワラインからメールが届いた。「これはヤバい情報だ。扱いに気をつけろ」と注意勧告付きだ。
データ解析を始めると、それにはCIAの上司ムーア(ホルト)が絡んでいた。彼の独断で恐るべき事実が隠蔽されているようだ。サラからの電話も早々に切って、チャーリーはデータの解析に没頭するのであった。
翌朝、そのムーアに呼び出され長官室に行くことになった。内心焦るチャーリーだが、サマンサ長官(ジュリアンヌ)はこう告げた。「ロンドンのホテルでテロがあったの。お気の毒に奥さんが犠牲になったわ」と。
衝撃を受け感情を爆発させるチャーリー。少し落ち着いてからムーアに「犯人の特定は?」と尋ねたが、まだ捜査が進んでない様子だ。チャーリーは、犯行現場のあらゆる防犯カメラの映像をハッキングし、数時間で犯人4人の特定をした。しかしムーアの腰は重い。
業を煮やしたチャーリーは、自分が掴んだムーアの不正をネタに、自分に工作員の技術指導の手配をするように脅した。
そう、チャーリーは自分で、妻の敵を討つことを決断したのであった…
【かえる先生のコメント】
CIAの分析官で、頭脳明晰ですが荒事はからっきしという主人公が、妻の敵を討つ復讐系スパイドラマです。
主人公は、ラミ・マレック。口数少なそうで弱腰な雰囲気を上手に演じていました。腕っ節が弱ければ、頭脳戦オンリーかと思いきや、まあまあ戦わされるし走らされます(^◇^;)
今作は4人の犯人が、それぞれ別の場所に潜伏しており、居場所を突き止め、退治の仕方を考え、実行に移すという段取りです。そのテクノロジー暗殺が見所ですね。
後は、CIAが一枚岩でないため、主人公の行動をかき乱すという複線です。それがローレンスの役どころでした。
ど派手でアクションたっぷりのスパイ映画ではありませんが、主人公を応援する気分で見ると盛り上がれます。
これは2時間で完結する映画よりも、12話くらいのテレビドラマにするといいかなぁと、ちょっと思いました。敵が4人いるし、後半急ぎ足だったので、それぞれの悪と2話ペースで戦うと丁度いいように思いました。
もしかしたら続編もあり得ますが、そのときは「アマチェア」じゃありませんね(^▽^)
★★★☆☆
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