アントマン&ワスプ:クアントマニア

ANT-MAN AND THE WASP : QUANTUMANIA  (2023公開)

【監督】
 ペイトン・リード
【出演】
 ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、キャスリン・ニュートン、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ケイティ・オブライアン、ビル・マーレイ、ジョナサン・メジャース

【物語】
 エンドゲームを制し、スコット(ポール)は街の人気者。書籍を出版し講演する平和な日々。

 ピム博士(マイケル)は、娘のホープ(エヴァンジェリン)に会社を譲り、妻ジャネット(ミシェル)と気ままなアフターライフを楽しんでいる。

 ある日、スコットに警察から電話が。娘のキャシー(キャスリン)の引き取りだ。キャシーは、アベンジャーズの活躍に触発され、正義な活動を勝手にやっているのだ。それは時折、法にも触れる。

 ピム博士の家で、家族会議が開かれた。キャシーは、アントマンスーツも独自制作していた。どうやら裏で手助けをしていたのはピム博士だった。「まだ子供だ」と正論を述べるスコットとホープに対し、「この娘は見所がある」とピム博士は、孫同然のキャシーに肩入れする。

 キャシーは、「量子世界を観察する方法を考えたの」と自慢を始める。その仕組みを聞いていると、突然ジャネットが叫ぶ。「何?こちらから信号を送っているの?今すぐ止めなさい!」

 しかし遅かった。機械から漏れ出た光によって、5人は量子世界に吞み込まれてしまった。

 かつて、この量子世界に30年囚われていたジャネットは戦慄する。が、すぐにピム博士を連れて移動を始めた。「助けを求めに行くわ」と。

 一方、別の場所に飛ばされたスコット、キャシーの前には、見たこともない量子人たちが現れるのであった…

【かえる先生のコメント】
 MCU(マーベル連続映画)第5弾の始まりとなる「アントマン3」が公開されました。

 もちろん、これまでのアベンジャーズ作品の知識が必要ですし、何ならディズニー+のアベンジャーズドラマの知識も要ります。

 MCU第5弾は、マルチバース(多次元宇宙)がテーマと言えます。自分と同じ存在が、別次元にいるってことですね。それが何人も。今のところ、別次元に渡るのは相当に難しいという話でしたが、この第5弾で、その縛りが緩くなりそうです。

 さて本作ですが、マルチバースではなく量子世界に囚われ、そこに強大な敵がいて、元の世界にどうやって戻るかというお話です。この量子世界の表現が、何でもアリって感じで、制作者たちが楽しんでいるのが伝わります。

 まず、この世界にも生命が存在していたってことが大きい。原生生物っぽいものもいれば、人間型も。そして知恵を有していれば、街も作られるわけですよ。

 宇宙人とは違う表現にしないと、差別化できないので、とっても可笑しな生き物も出していました。私としては、人間型はもっと減らして、敵陣営と区別がついた方が面白いとは思いました。

 そしてアントマン以上にポイントとなるのはミシェル・ファイファー。以前30年もここに住んでいたということで、物語の鍵となっていました。後は、娘のキャシーのアントマン化。また、若い女性をアベンジャーズに加入させました。まだまだ考えが幼いところが、今後どう変わっていくのか成長に期待です。

 そしてMCUのこれからを征すると噂のカーン登場。どんな奴かは、見て御判断ください。私は今のところサノス派かなあ(^o^)

★★★☆☆


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