エニイ・ギブン・サンデー

ANY GIVEN SUNDAY (2000年)

【監督】
 オリヴァー・ストーン
【出演】
 アル・パチーノ、キャメロン・ディアス、デニス・クエイド、ジェイミー・フォックス

【物語】
 アメフトのマイアミ・シャークスは3連敗中。ヘッドコーチのトニー(アル)はカリカリしながら選手に指示を出す。しかし、頼りのクォーターバック、ジャック(デニス)がタックルされ負傷退場。代わりに入った選手もすぐさま退場に追い込まれる。

 仕方なく、試合経験のないウィリー(ジェイミー)を投入するが、作戦会議中に吐くわ、作戦は間違えるわ、頼りないことこの上ない。

 が、何とかパスを決めて逆転。でも、その後ミスを犯し、結局敗退する。

 若きオーナー、クリスティーナ嬢(キャメロン)もお冠。トニーに退任を匂わせる。また、チーム売却も視野に入れるのであった。そうした中、あのウィリーが覚醒し始める。見事なランやパスを決め、チームを勝利させた。ただし、コーチの作戦を無視することも…

 クリスティーナ主催のパーティーで、ジャックは「プレーオフに間に合わせる」と気合いを見せるが、市の名士たちは「あの新しいクォーターバックを激励したい」と若き力に期待を寄せる。そのウィリーは恋人連れなのに、多数の女性にチヤホヤされ上機嫌。またサブコーチは、クリスティーナに、「トニーの下では力を発揮できない、自分に任せて欲しい」と直談判。

 波に乗り始めるシャークスだが、その内情は不安定。果たして、シャークスの行く末は…

【かえる先生のコメント】
 アメリカンフットボール映画。オーナーとコーチのぶつかり合い、世代交代の悲哀、天狗になる選手。実際にありそうですが、これは架空のアメフトチームを舞台にしたフィクションです。

 名前の通った俳優が沢山出演されてます。

○アル・パチーノ…昔気質のヘッドコーチ。精神論、絆を大切にし、作戦の手数が少ない。アメフト馬鹿で家族が離れていった。

○デニス・クエイド…ベテランでチームのキャプテン。怪我の蓄積でぼろぼろ。信頼されてるが往年の力は陰っている。

○ジェイミー・フォックス…補欠から一躍脚光を浴び、天狗になるクォーターバック。ビッグになるために作戦無視して仲間を駒のように扱う。

○キャメロン・ディアス…父の遺したチームを引き継いだセレブなお嬢オーナー。ロスに進出する野望があり、チーム愛に欠ける。

 みんないい演技ですねぇ。ジェイミーは本当に鼻につく男の役が上手。そして主演のアル・パチーノは魅入っちゃう。
 

 スポーツ映画にありがちなサクセスストーリーとはひと味違うストーリー。エンドロール中のオチもしてやられた感じです。オリヴァー・ストーン監督ですから、コメディではなく硬派な仕上がりですね。それから、「俺、テレビズームにしたっけ?」ってな位アップが多かったり、細かいカットを次々繋ぎ合わせたりと、芸術点が高い映像でした。

 さてアメリカで一番人気スポーツは、圧倒的にアメリカンフットボール。野球、バスケ、サッカー以上だそうです。アメフトって他にやってる国あるんですかね?オリンピック種目にもならないし。日本の製品は互換性が無くガラパゴスと言われますが、アメフトもスポーツ界のガラパゴスだよねぇ。チアダンスもアメフトの応援のためでしょ?

 ティーン主体の映画だと、よくあるパターンが、モテ男がアメフト部で彼女がチアリーダーなんですよ。スクールカースト上位に入るには、アメフトをやるかアメフトを応援するか、というのがアメリカなんでしょうか。

 アメフトのルールは難しいですが、私はアーケードゲームの「10ヤードファイト(だったと思う)」で覚えました。息子らは「アイシールド21」にハマっていましたが、知識としてはそれくらいですね。

 その程度でもアメフト映画って楽しく見られますね。「タイタンズを忘れない」「リプレイスメント」なども面白かったですよ(^o^)一度、きちんとアメフトの試合を見てみたいものです。

※お家鑑賞(評価なし)※


コメント