THE CHINA SYNDROME (1979公開)

【監督】
ジェームズ・ブリッジス
【出演】
ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス
【物語】
地方テレビ局のリポーター、キンバリー(ジェーン)は、原子力発電所の取材を担当することになった。
コントロールセンターでカメラマンのリチャード(マイケル)と取材していると、何かのトラブルが発生し、取材は規制された。技師のジャック(レモン)が冷静に指示を出していた。リチャードは密かにカメラを回していた。
2人はスタジオに戻って、原子力の専門家にフィルムを見せると、重大な事故が起きる寸前だったのではないかと教えられた。この事実を報道することを止められたリチャードは、フィルムを勝手に持ち出して行方をくらませた。
一方、ジャックは嫌な予感に襲われ、原子炉をくわしく調べていた。するとポンプの一つに漏れを発見した。運転を再開すべきではないというジャックの意見を、所長は一蹴した。
その頃、リチャードは物理学の権威の博士にフィルムを見せていた。博士は言った。
「チャイナ・シンドロームになるところだった!」
【かえる先生のコメント】
真実を公表しようとする3人と、それを阻止しようとする組織とのサスペンス・アクションです。
“チャイナ・シンドローム”とは、原子炉の核が露出し、その溶融物が地下にのめりこんでいき、地球の裏側にある中国まで到達するという事故を言います。(アメリカンジョークの言葉かも)
さて、原子力発電所です。まず前提として危険でやっかいなものであると自分は思ってます。推進派の方もその危険性を承知しているからこそ、あらゆるトラブルに対処できるように対策を練って作っているはずです。でも、“対策をしてあるので安全”と言っていいのでしょうか。
もう一つは、電力需要です。原発がなければ、今の快適な暮らしは成り立たないという説もあります。だから、危険でも必要…なのでしょうか。
30年以上も前の映画が、警鐘を鳴らしていました。
科学技術の発達で安全性は高まっているはずと自分は思っていました。もし自分の県の原発が福島のようになってしまったら…。
新聞では、「我が県は安全」と広報しています。映画並の想定でも安全であることを願うばかりです。
★★★☆☆
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