クリード:過去の逆襲

CREEDⅢ   2023公開

【監督】
 マイケル・B・ジョーダン
【出演】
 マイケル・B・ジョーダン、ジョナサン・メジャース、テッサ・トンプソン、ミラ・デイビス・ケント、フィリシア・ラシャド、ウッド・ハリス、ホセ・ベナビデスJr.、フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ   

【物語】
 アドニス(マイケル)には、かつて兄貴分がいた。グループホームでの暗い日々の中、いつも自分を気に掛けてくれたのは、デイム(ジョナサン)だけだった。

 デイムは、ゴールデングローブチャンピオンのボクサー。その日も、地下ボクシングの賭けマッチで圧勝した。「きっと世界チャンピオンになって、お前を鞄持ちにしてやるよ」と笑う。

 しかし、アドニスの短慮な行動によって、デイムは収監されてしまった…

 そんな過去をもつアドニスは、ヘビー級チャンピオンとして有終の美を飾ろうとしていた。南アフリカでリッキーとのタイトルマッチ。引退宣言をしていたアドニスは苦戦するも、最後の試合を勝利で飾った。

 引退後は、妻と娘とセレブな生活を楽しんでいた。また、自らのジムを経営し、後進を育てていた。特に現チャンピオンのフェリックス(ホセ)は、波に乗っており、向かうところ敵なし。とはいえ、次戦のドラゴは強敵。だが、練習パートナーが力不足で、頭が痛いところだ。

 そんなアドニスのもとに、デイムが訪ねてきた。18年ぶりの再会。戸惑いながらも、出所を喜び、旧交を温めた。

「まだチャンピオンの夢は諦めてないぜ。18年トレーニングは欠かさなかった」とデイムは言うが、もう年を取り過ぎている。アドニスは、兄貴分の夢を奪ったことを悔い、悩む。

 そして「スパーリングパートナー探してるんだけど、どう?」と思いつきを口にした。

 こうして、フェリックスの練習パートナーとなり、デイムはボクサーとして再起をかけるのであった…

【かえる先生のコメント】
 ロッキースピンオフ作の「クリード」も第3作目。遂に、スタローンは登場しません。ロッキーを感じる展開ながらも、1、2作目のような、ロッキーファンを楽しませる要素はほぼありません。

 また、クリード1・2を見てないと楽しめないタイプの作品でもあります。

 さて、今作の敵ボクサーは、児童養護施設時代の兄貴分。頼れるジャイアンのような役を演じたのは、何とマーベル映画ヴィラン(カーン)のジョナサン・メジャースでした。

 「アントマン」の時よりも鋼のようなボディに目を奪われました。いやあ強そうだ。主人公はのび太のような扱い。で、10代の頃に何かあって、兄貴分は監獄行きとなったんですねえ…

 主人公が恨まれているのかどうなのか、その表情が読めず、どきどきする話の流れとなっていました。

 主人公のマイケルは、今作で初監督。スタローンか!とツッコミたくなりました。何やら本人は日本のアニメ漫画オタクらしく、ボクシング漫画「はじめの一歩」を熟読していた模様。本作のファイトシーンに、その影響があったかどうか。デンプシーロールはしなかったと思います(^_^;

 後は、上映後におまけアニメがありました。長~い予告編のような作りでした。これねえ、マイケル監督のごり押しですか~?いらなかったよね~?自分の「好き」を見てもらいたいんですねぇ。

★★★☆☆


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