親愛なるきみへ

DEAR JOHN (2011公開)

【監督】
 ラッセ・ハルストレム
【出演】
 チャニング・テイタム、アマンダ・サイフリッド、リチャード・ジェンキンス、ヘンリー・トーマス、スコット・ポーター

【物語】
 2週間の休暇で、サウスカロナイナに帰省したジョン(チャニング)は、陸軍特殊部隊の兵士。

 1人海岸の桟橋で過ごしていると、4人連れの男女がやってきた。そのうちの1人の女の子のバッグが海に落ちたのを見て、ジョンは5mほどの高さから海に飛び込み、バッグを拾い上げた。
 彼女の名前はサヴァナ(アマンダ)。これが2人の出会いだった。

 サヴァナは女子大生で、休暇を楽しんでいるところだった。近所に住む自閉症の子どもにも懐かれるサヴァナは、ジョンの風変わりな父親ともすぐに仲良くなる優しい女性だった。

 2人は少しずつ距離を縮め、お互いのことを理解し合おうとした。ジョンは、父との関係を崩し荒れた時代もあったが、今は父と向き合おうと努力をしている。
 サヴァナは、いろいろなボランティアに積極的に取り組み、将来的には、障害者のためのサマーキャンプが出来る牧場を建てたいと夢を語った。

 ジョンの休暇が終わりを迎え、2人は約束をした。ジョンは、残り1年の兵役を終えたら軍を辞め、戻ってくる。それまで、手紙のやりとりをしようと。

「Dearサヴァナ。また、すぐ会おうね」

 しかし、その1年が過ぎようとする頃、あの世界を揺るがす出来事が起きたのだ… 

【かえる先生のコメント】
 「きみに読む物語」・「メッセージ・イン・ア・ボトル」の作者、ニコラス・スパークの恋愛小説の映画化です。

 出会いから2週間で絆を結び、1年間の遠距離恋愛。戦地にいるジョンは機密上、自分の居場所は明かせず、しかも通信手段のない国にいます。そこで手紙が2人を結びつけるのです。サヴァナは軍に手紙を送ると、ジョンの元へ届けられるというシステムです。

 今やメールの時代ですから、こういう手紙で愛を深めていくというのは、古いのに新しい感覚になりました。今の若者もラブレターというものは書くのかな?それともメールだけかな?下駄箱にラブレターが入っていたり、突然よく知らない相手からラブレターが郵送されたりした時代もいいものでしたよ。

 2人がよく使うあいさつで、「またすぐ会おうね(See you soon)」というのは真似したくなります。それから、女性が男性に向けて「Dear John」のように使うのは、○○○の時というのを初めて知りました。

 最後に、「E.T.」の主人公ヘンリー・トーマスが出演されているのも見所です。

★★★☆☆


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