エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

EVERYTHING EVERYWHERE AII AT ONCE  (2023公開)

【監督】
 ダニエルズ
【出演】
 ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー、ジェームズ・ホン、ハリー・シャム・JR


【物語】
 エヴリン(ミシェル)は、朝から領収書の山に囲まれていた。今年もまた申告の日がやってくる。経営しているコインランドリーも、そう儲かっているわけではない。多額の税金を抑えるために悪戦苦闘する。

 焦るエヴリンとは対照的な夫ウェイモンド(キー)。穏やかで人はいいが頼りにならない。娘のジョイ(ステファニー)は、恋人の女性を家に連れ込みイチャつくばかり。介護が必要でアメリカにやってきた父親ゴンゴン(ジェームズ)には、娘のLBGTのことは明かせない。

 店の切り盛りに、家事、そして家族の問題。エヴリンの日常は不安だらけだった。

 申告の期限ぎりぎり、税務署に向かったエヴリンたち。エレベーターに乗ると、ウェイモンドがいきなり防犯カメラをシャットアウトするため傘を差し、エヴリンに謎の言葉を投げかけた。

 よく分からない話と、頭に浮かんだ映像。何か幻でも見たかと、エヴリンは我に返って、申告窓口に行った。係のディアドラ(ジェイミー)は、書類に目を通し、すぐさま不備を指摘する。

 その説明の途中、エヴリンはまたも幻影をみる。気がついたら、エヴリンは税務署員を殴り飛ばしていた。私はいったいどうしてしまったのか…

【かえる先生のコメント】
 おもしろそうな予告につられ鑑賞しました。予備知識がなかったので、序盤の人間関係の把握にもたつきましたが、それが分かってからは話に入っていけました。

 ジャンルとしては、奇想天外マルチバースコメディですね。マルチバースといえばアベンジャーズですが、そもそもツッコミどころが多いので、コメディには合っていると思いました。

 おばはんが、マルチバースでの多彩な自分のスキルを呼び起こすって感じでした。その一つにカンフーの達人である自分がいて、アクションシーンが展開されるってわけです。

 どうしておばはんがマルチバース級の活躍をするのかという種明かしが、どこかマトリックスっぽいと思いました。

 夫役に「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」のショート・ラウンドくん。これはびっくり。役者やってたんですねえ~。チョイ役かと思いきや、見せ場の多い役どころでした。

 本作はアカデミー作品賞ノミネートですね。3月13日発表ですが、私は「トップガンマーヴェリック」にあげたいです。

★★★☆☆


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