エフワン

F1 (2025公開)

【監督】
 ジョセフ・コシンスキー
【出演】
 ブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン、ハビエル・バルデム、トビアス・メンジーズ、キム・ボドゥニア、サラ・ナイルズ   

【物語】
 クラッシュの夢で目覚めたヘイズ(ブラッド)は車上生活者。あちこちのカーレースに出場し、流しのレーサーとして稼いでいた。

 コインランドリーに行ったヘイズの所に、旧友のルーベン(ハビエル)が訪ねてきた。ルーベンは、かつてのレーサー仲間で、今はF1の“APX(エイペックス)”チームのオーナーをしている。
「お前をドライバーとして迎えに来た!一緒に勝利を掴もうぜ!お前の経験が武器になる!」
と熱く語る。

 気まぐれに参加を決めたヘイズは、APXチームの元へやってきた。ルーベンは、興奮しながらヘイズを皆に紹介するが、ロートルの出現に皆の反応は冷たい。中でも主ドライバーのジョシュア(ダムソン)は、
「じいさん、レースの経験あるの?大昔に!?今のF1について行けるわけないじゃん!」
と吐き捨てるのであった。

 メカニック陣も、「これで8人目?9人目?」とルーベンに冷たい視線を投げ掛ける。そう、獲得ポイントが0点で、来季の残留が絶望的なAPXは、何人ものドライバーをスカウトしたが既に断られていたのだ。

「じゃ、まあ、そいつのタイムを上回ったら決めてくれ」と冷静に応じたヘイズは、チームの車に乗りサーキットを周回する。1周だけだが上回ったヘイズは、チーム入りを認めさせた。

 こうして本レースに出場したヘイズだが、監督の命令は無視し、セルフィッシュな運転を繰り返す。ジョシュアはかんかんに怒り、監督は天を仰ぐ。

 果たしてチームは、どうなってしまうのか‥

【かえる先生のコメント】

 実際のF1界を舞台に、架空のチームと架空のドライバーを立てたフィクション映画です。

 主人公はブラッド・ピット、かつてセナやマンセルとも対決したけれど、クラッシュ事故に遭ってから表舞台を去ったという設定です。ブラピも還暦を過ぎましたが、バリバリの若手と競い合い、女も口説くという、トム・クルーズ並の爺さんです\(^_^)/

 初めはセルフィッシュかと思いきや、だんだんチームがまとまっていく中心になっていく展開。若い奴に負けないぞという主人公に肩入れして観てました。(私の年齢はブラピとほぼ同じなのでね)

 カーレースシーンが売りなだけあって、まあ音の臨場感が凄い。うるさくて台詞(吹替版)が聞こえにくい(^_^;映像も迫力ありました。

 さて、F1大ブームの頃もあまり見ていなかった私は、F1の何たるかが分かっておりません。それでも楽しめた映画でした。主人公の生き様、若き後輩とのぶつかり合い、ある女性との恋話パート、そして迫力のレースシーンと見所の多い良作でした☆

 おまけで、F1に素朴な感想を(^^)

・ドライバーの腕以上に、マシンの性能とサポートチームの管理が大事なんだね。
・すごいお金がかかってそう。儲かるの?
・タイヤのソフトとハードって何かな?それからタイヤが温まると速くなるの?
・コースに破片が散らばって片付ける時間に、トップだった人のアドバンテージが減るの可哀想すぎない?
・F1ドライバーならラリーレースでも強いの?それともジャンル違いで全然別もの?
・F1もサッカーや競馬みたいに公共ギャンブルの対象なのかなあ?

★★★★☆

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