FIGHTING WITH MY FAMILY (2019年)

【監督】
スティーヴン・マーチャント
【出演】
フローレンス・ピュー、ニック・フロスト、ジャック・ロウデン、レナ・ヘディ、ドウエィン・ジョンソン
【物語】
子供の頃から両親にプロレスをたたき込まれたサラヤ(フローレンス)は、イギリスで兄ザック(ジャック)と共にプロレスラーとなった。
家族経営のプロレス団体で、街の若者らを集めてトレーニングに励んでいるが、手売りのチケットは売れず、「プロレスなんて」と見下され、経営も危ない。起死回生の手は、兄妹をアメリカ大手のプロレス団体WWEに売り込むことだ。
ザックが恋人家族を連れてきて、両家対面の席上で一本の電話が。WWEが2人にトライアウトを受けてみないかというのだ。夢が現実に近付き燃えるザック、そんな兄を誇りに思うサラヤ。
しかし、結果は、妹だけ合格。ザックは失意を飲み込んで、サラヤの合格を祝うのであった。
そしてサラヤは、リングネームを“ペイジ”に変え、フロリダへと旅立った。そこには本採用を目指す何十人ものレスラー志望者がいた。毎日脱落する同期たち、経験ではなく見た目で選ばれた美人たち、マイクパフォーマンスさえトレーニングの一環なのだ。
そんな毎日に心が疲弊したサラヤは、家族に電話するが、両親は勝手に私のグッズを作って儲けてるし、ザックは表情が硬い。愛する家族も、今は支えとならない。
果たしてサラヤは、WWEのトップグループに入れるのであろうか…
【かえる先生のコメント】
アメリカのプロレス団体WWEが協力してできたプロレスヒューマン映画。アメリカで華やかな興業を行うトップ団体のお話です。男子レスラーも女子レスラーもいます。実話ベースだそうです。
プロレスビジネスで成り上がる大変さが分かるストーリー。まず、トライアウトを受けて合格したら、予備軍みたいのに入ってトレーニング。そこでお払い箱になるという描写もありました。肉体の強さ以上に、心の強さが求められている気がしました。
また、家族の描き方も良かったです。自身もプロレスラーである両親、この両親が経営している地方の弱小団体、街でうだつの上がらない若者を集め面倒を見るお兄さん。そして兄を差し置いて、自分が選ばれてしまった主人公。なかなかドラマチックでした(^○^)どこまでが実話なのかなあ。
さて女子プロレス。私はこちらには縁がなく、試合観戦もあまりしません。マットがトランポリン位に弾みすぎとか、カウントを返すのにブリッジするとか、コスチュームがひらひらすぎるとか、そんな程度のイチャモンであり、ファンの人には申し訳ございません<(_ _)>
まあ、大学生のときの出来事がきっかけです。男友達数人で東京サマーランドに行ったとき、偶然長与千種ら数人の女子レスラーと会いました。多分ダンプ松本との髪切り戦後くらいの人気絶頂の頃だと思います。
「ファンです、頑張ってください」と話し掛けた私に、すっごく嫌そうな顔して「プライベートだから」とシッシッと手で追い払われました(ーー;)
まあ仕方ないよねと思う反面、女子プロレス自体を応援する気がなくなったのも事実です。
時々新日本プロレスでも女子が上がります。天龍も蝶野も鈴木みのるも戦いましたね(^_^;最近だと、高橋裕二郎が売れっ子らしい女子レスラーと戦いました。何かショーなんですよね。前にも書いたように、ぶち切れ抗争劇が好きな私とは合わない感じです。
そういう意味では全日本女子とJWP、LLPWが抗争していた頃は面白かったです。(いや、お前本当は好きだろ!と言われるなあ)
本作のペイジという女子レスラーについては全く知りませんでした。でもこういう映画を見ると、試合を見てみたくなりますね。何でも食わず嫌いせず、見て感じろってな感じですね。
後は、レスラーと客の関係性ですね。マイクアピール練習の描写がありますが、レスラーは観客を沸かせてナンボという思想がWWEには強く出ておりました。そのため、試合に至るストーリー性、説得力のある力や技、そして野次に対するレスポンスが大切なんだと。
この野次ですが、新日本プロレスでは、選手がカチンと来る野次は御法度だった時代があります。会場を笑わせたり、白けさせたり、しつこかったりすると、若手がその野次を飛ばした人の所にやって来て、会場外に連れ出すのです。そこでは厳しい教育があると噂されていました。
実際に連れ出された人を数多く目撃しています(>_<。)
逆に、ひどい不透明決着になると、暴動を起こすこともありました。
私が実際に遭遇したのは、2004年藤田和之VS佐々木健介のタイトル戦。この日は台風が関東直撃していて、私は地方者ですから、帰れなくなるのも覚悟して両国に乗り込んだのです。が、あの茶番とも言える決着に、会場は大荒れで多くの人が怒鳴り帰ろうとしない。
私はあまりのショックで、その後新日本プロレスファンクラブを退会し、テレビを見るのも止めました。再びプロレスに戻るのに数年かかったのです(×_×)
最後に、今日の披露は、プロレス本。

※お家鑑賞(評価なし)※



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