ガチ☆ボーイ (2008公開)

【監督】
小泉徳広
【出演】
佐藤隆太、サエコ、向井理、泉谷しげる
【物語】
五十嵐(佐藤)はあこがれだった学生プロレスに入部するため、部室を訪ねる。人気の部員が辞めたばかりでもあり、部長の奥寺(向井)もマネージャーの朝岡(サエコ)も歓迎してくれる。
安全第一主義の奥寺は、試合の流れや技の組み立てを五十嵐に教えるが、五十嵐はなかなか覚えが悪い。でも一生懸命メモしたり、ポラロイドカメラで記録をとったりする姿に微笑んでいた。
ついにやってきたデビュー戦。商店街でのプロレス興業。舞い上がった五十嵐は、試合の組み立てを忘れ、試合はガチ(ガチンコ=真剣勝負)になってしまった。ところが、それが大受け。
五十嵐は喝采を受け喜んだが、そこに妹がやってきた。
「お兄ちゃんは記憶障害なの。今日会ったことは明日起きたらみんな忘れちゃう…」
たまたま控え室にいた部員の2人がそれを知ってしまったが、五十嵐は口止めをする。
「プロレスだけが、この体の痛みが翌日も残っていることが、僕のただ一つの昨日の記憶なんだ」
五十嵐はガチでプロレスの試合を続け、次第に人気が出てくる。(ガチを譲らないため他のレスラーが合わせてくれているだけだったが…)そこに目をつけた学生プロレス連合の大人気レスラーが対戦を要求してきた。
【かえる先生のコメント】
難病ものは安易です。泣けて当たり前だし。でも「明日の僕へ」という手帳のエピソードにやられてしまった。プロレス部員がみんな優しいところもじわ~んとします。
後で分かったけど「タイヨウのうた」と同じ監督。う~ん、ツボを心得てますねえ。
2010年大ブレイクした向井理さんが部長役だったことも今さら知りました。撮影中骨折しても,誰にも言わず撮影を続けたそうな。佐藤隆太さんも大変役柄に合っています。
かえる先生はプロレスも大好きなので、試合の筋書きうんぬんのくだりも楽しめました。
★★★★☆
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