ヘルプ 心がつなぐストーリー

THE HELP (2012公開)

【監督】
 テイト・テイラー
【出演】
 エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、アーナ・オライリー、シシー・スペイセク、アリソン・ジャネイ、シシリー・タイソン

【物語】
 1960年代、ミシシッピー州。大学を卒業したスキーター(エマ)は、帰郷した。

 同級生はみんな結婚して、お茶会を開き、慈善活動にいそしむ生活を謳歌していた。スキーターにもボーイフレンドをとセッティングしてくれるのだが、スキーターは結婚よりも作家になる夢を叶えることに関心があった。

 地元の新聞社に売り込みに行ったスキーターは、コラムの代筆の仕事にありついた。家事の質問に答えるコラムのため、エリザベス家のヘルプであるエイビリーン(ヴィオラ)に助けを求めることにした。

 スキーターは、南部の上流家庭がみなそうであるように、幼い頃から母よりもヘルプのコンスタンティン(シシリー)に支えられ成長した。いつも自分に自信を与え、悩みも打ち明けられる存在であったコンスタンティンは、帰郷すると姿を消していた。ただ、故郷に帰ったのだと聞かされた。
 そういうスキーターだったから、友達の家で働くヘルプたちの扱いには、心を痛めていた。

 ニューヨークでは不採用にされたが、その時の編集者の言葉がよみがえった。
「自分が違和感を覚えることを書くように」

 スキーターは、ヘルプの真実の姿を書くことを決心した

  
【かえる先生のコメント】
 肌の色による人種差別問題。その中のメイド(本作ではヘルプ)に焦点を当てたヒューマンドラマです。

 日本では想像できないですが、母親が自分の子の面倒をヘルプに任せきりになっているという時代の現実。
 母よりも強い信頼で結ばれて育つのかと思いきや、主人公のように大人になってもよい感情をもつ大人もいれば、差別主義に育つ大人もいる。

 そんな重いテーマで、作品中にも心痛む場面もありますが、全体的にはその重さを感じさせない展開。それは、副題である“心がつながる”場面の心地よさにあふれているからだと思いました。
 ヤフーの映画評価がやけに高かったので、急遽観に行ってきましたが、本当にいい映画でした☆

 さてかえる先生的につっこみを入れておきます。主人公のエマ・ストーンは、「アメイジング・スパイダーマン」の恋人グウェンです。差別主義女のブライスは、「スパイダーマン3」のグウェンです。
 新旧グウェンの対決でした( ´艸`)

 それからホラー名作「キャリー」のキャリーが出ています☆

★★★☆☆


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