ヒアアフター

HEREAFTER　（２０１１公開）

【監督】
　クリント・イーストウッド
【出演】
　マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジョージ＆フランキー・マクラレン、ブライス・ダラス・ハワード、ジェイ・モーア
　　　　　

【物語】
　フランスのアンカーウーマン、マリー（セシル）は、恋人で上司のディディエと東南アジアでのバカンスを楽しんでいた。
　帰国する日の朝、市場で一人土産物を選んでいたマリーは、異音を聞き、辺りをうかがう。と、大津波が彼女をあっという間に巻き込んでしまった。
　呼吸が停止する中、マリーは一つの光景を見ていた。

　ロンドン。薬中でアル中のダメ母を持つ双子のマーカス兄弟。（マクラレン）今日も自分たちを保護しようとする児童局の役人から、母を守ろうとけなげに行動する。そんな母から買い物を頼まれた兄弟。
　どうやら、薬抜きをする薬のようだ。これで、本当の家族に戻れると喜び薬を買いに出る兄。
　しかし、そこで悲劇が起きる。

　サンフランシスコの工場で働くジョージ（マット）の所へ、兄が知人を連れてきた。ジョージは死者と交信が出来る。それのせいで自分は不幸だと考えるジョージは、もうそれは辞めていたが、兄の頼みを断り切れず、知人の亡くなった妻と話しメッセージを伝える。
　何かを変えたくて通い始めた料理教室で、ジョージは出会った女性に心をときめかせる。

【かえる先生のコメント】
　ヒアアフターとは“来世”を意味します。
　死と深く関わりを持ち、自分を見失った三者のストーリーが別々に進んでいき、最後に交錯します。

　マット・デイモンの静かな演技が、テーマの重みを伝えています。

　さて、“来世”です。扱いが難しいこのテーマを選び、クリント・イーストウッド監督は、何を観る人に感じて欲しかったでしょうか。

★★★☆☆