金の国 水の国 (2023公開)

【監督】
渡邉こと乃
【出演】
浜辺美波、賀来賢人、神谷浩史、沢城みゆき、戸田恵子、木村昴、茶風林、てらそままさき、銀河万丈
【物語】
昔からいがみ合う二国があった。貧しいが自然に恵まれる水の国バイカリ。商業の中心地として栄える金の国アルハミト。
つまらないことで揉め戦争を繰り返してきた。歩み寄ったときもあったが、再び国交は100年断絶した。
しかし、かつての首脳同士の約束が果たされるときが来た。「金の国は国で一番美しい娘を嫁にやり、水の国は一番賢い若者を婿にやる」というのだ。
アルハミトの第93王女サーラ(浜辺)は、ぽっちゃり体型のおっとりした姫。父王にも姉にも相手にされず、水の国からの婿を押しつけられた。
一方、バイカリの建築士ラナンバヤル(賀来)は、族長の命で、金の国からの嫁をもらうことになった。
2人はそれぞれ、自分の運命を受け入れ、結婚相手を迎えた。しかし、サーラのところにきた籠には犬が、ラナンバヤルのところにきた籠には猫が入っていた。双方の長は約束を守る気などなかったのだ。
サーラは、それに怒りもせず、犬にルクマンと名付け可愛がった。が、姉のレオポルディーネ(戸田)が訪問し、婿に会わせろと迫ってきた。「今はお疲れのようで…」と断ったが、国一番の賢者ならば壊れた時計も直せようと、近いうちに再訪すると言って去って行った。
どうしたものかと思案していると、ルクマンが国境の壁穴を超えて水の国へと行ってしまった。追いかけたサーラは、穴にルクマンが落ちているのを見付けた。
深い穴で困っていると、そこにラナンバヤルが現れ、機転よく犬を救うのだった。サーラは思った。賢く優しげなこの若者に、婿の代役を頼めないだろうか…。
【かえる先生のコメント】
「このマンガがすごい」オンナ編1位に選ばれた漫画のアニメ映画化です。前知識は全くいらず、この映画だけで楽しむことが出来ます。
いがみ合う2国の男女が、偶然出会い、惹かれ合っていく恋愛ドラマが中心となり、そこに両国の和解がからんでくるという、王道中の王道の展開です。
主人公2人がとっても素晴らしい性格ですし、周りの登場人物たちにも良い人が多く、ほっこりと温かい気持ちになれる優しい映画だと思いました。男の方の声優は賀来賢人さんでしたが、凄く上手かったと感じました。声優のセンスがありありですね。
また、予告でも流れていた琴音さんの「Brand new world」がドラマティックな曲で、盛り上がります。
ちょっと昭和っぽいというか、昔のジブリ映画っぽいというか、そんな感想を持ちました。今の時代の子供たちには、まずこういうアニメを見てほしいなと思いました(^^)
★★★☆☆
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