KRAVEN the HUNTER (2024公開)

【監督】
J・C・チャンダー
【出演】
アーロン・テイラー=ジョンソン、ラッセル・クロウ、フレッド・ヘッキンジャー、アリアナ・デボーズ、アレッサンドロ・ニヴォラ、クリストファー・アボット
【物語】
セルゲイ(アーロン)とディミトリ(フレッド)は、異母兄弟だが仲が良い。共に父を疎ましく思っている間柄だ。
その父ニコライ(ラッセル)は犯罪組織のボス。その父が突然学校までやって来て、2人を早退させた。伝説のライオンを仕留める旅に、息子らをアフリカまで連れていくためだ。
父は長男セルゲイの反抗的で野性的な性格を買っていた。自分の跡継ぎにふさわしいと。ライオンを仕留めるのは、伝説を殺すことで自分が伝説になるためだと息子に語った。
しかし伝説のライオンと出くわしたのはセルゲイであった。弟を逃がし、自分は噛みつかれ致命傷を負った。そこに不思議な少女(アリアナ)が現れ、謎の薬をセルゲイに飲ませ、1枚のタロットカードを置いて去って行った。
救難ヘリに運ばれ、一度は心肺停止したものの息を吹き返したセルゲイに、父は安堵し、自宅に連れ帰った。体力を戻したセルゲイは、父がライオンの剥製を前に自慢げにする姿を見てイライラする。「自分は父のようにはならない」と吐き捨て、家を出て行くのであった。
行く先は母との思い出の地、極東ロシアの山奥。そこでセルゲイは、蘇生後に芽生えた超常能力を磨き上げる。そして、父のような犯罪組織を追う“ハンター”として生きることを決めるのであった。
【かえる先生のコメント】
マーベル映画の新たなキャラクター。ヴィランとして紹介されていますが、犯罪者を倒すめっちゃいい人です。
ソニー系マーベル映画であり、MCUと絡むことは無さそうで、単体映画として楽しむように創られています。他のマーベルキャラも出ないし、エンドロール匂わせ映像もありません。
主演はアーロン。ゴジラやアベンジャーズのクイックシルバーを演じた優男が、野卑たマッチョな男になっていました。かっこいい。弟への愛情も深く、拉致された弟を追うシーンは、シュワちゃんのコマンドーばりの追いかけっぷりでした。
能力は驚異の身体能力と、動物的な知覚、動物との意思疎通ってところでしょうか。うん、このくらいがちょうどいいですね。ぜひ犯罪者をハントする方向で育って欲しいです。決して宇宙人やマルチバースには関わらないようにしてほしい(^_^;その方がキャラが生かせるってものでしょう。
頑固親父にはラッセルクロウ。そして特異な力をもつ悪役が2名登場します。この悪役のキャラも悪くないなと思いました。謎の少女との恋愛要素があったらさらに良かったかなあとも思いましたが、展開的にそんな余裕はなかったか…
「最もバイオレンスなヴィラン」という宣伝文句は当たってない気がします。それでも、MCUの他作品との絡みが一切ない映画として、初見さんに優しい映画というところが評価できるかなと思いました。
★★★☆☆
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