M3GAN (2023公開)

【監督】
ジェラルド・ジョンストン
【出演】
アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ、ロニー・チェン、エイミー・ドナルド、ジェナ・デイヴィス(声)
【物語】
冬のバカンスに向かう一家の車内。ケイディ(ヴァイオレット)は叔母さんにもらった人工ペットのおもちゃに夢中。少々やり過ぎだと小言を言う母、運転中の父。その一家を不幸が襲った。
叔母のジェマ(アリソン)は、2人の仲間と、会社に秘密の商品開発をしていた。今日はロボットの金属顔にシリコンの肌をつけ、いろいろな表情ができるかどうかを試していた。
そこにCEOのデヴィッド(ロニー)が突然やって来た。状況を把握すると怒り出す。
「うちの“ペット”のバージョンアップを命じたはずだろう!何だこれは!」
ライバル玩具会社も、類似商品を販売。しかも格安で。デヴィッドは、“ペット”の廉価版を作らせようとしていたのだ。
「でもこれを見てください」とジェマは嘆願したが、ロボットは不気味な表情を作ったあげく、発火してしまった。
落ち込むジェマに、更なる悲報が。姉夫婦の事故死だ。
姪のケイディを引き取ることになり、ジェマはコミュニケーションをとろうと頑張るが、両親を失ったケイディの心は開かない。
わずかに興味を示したのは、学生時代に作ったロボット。そうだ!もしかしたら。アリソンは、開発中だったあのロボットを仕上げ、ケイディに見せることにした。
「どう?これはお友達ロボット、ミーガンよ」
ミーガンは、閉ざされたケイディの心を救えるのであろうか…
【かえる先生のコメント】
ずいぶん前から予告がされていた本作。いや、どう見ても「チャイルドプレイ」の女の子版だろ?見なくてもストーリーが分かるやつや!
うん、大体その予感は当たり。なのに、面白かったなあ。なぜだろう?それは、ミーガンというキャラクターが、自分にはうまくハマったとしか言えないかな。
ミーガンは、人間の役者やパペットなどの複合で演じられてます。クネクネダンスとか宣伝されてますが、それを見せるのはちょっとだけです。多分これを演じた女の子エイミーちゃん頑張りましたね。
このミーガンを1万ドルで販売予定でした。表情不気味だけど、知識の検索が速いし、相手の気持ちに応じた言葉を掛けてくれるし、遊んでくれるし、これは売れるわ!
開発者の叔母さんは凄いなあ。玩具会社じゃ勿体ない!精密さと力強さを兼ね備え、少女大にコンパクトに仕上げた筐体。チャットGPTが1世紀前に感じるレスポンスのAI。そのどちらも実現できる叔母さん最高!
真面目に語ると、裏のテーマとして依存症の問題があると感じました。途中、ミーガンよりもケイディの方が怖かったですもん。子育て、教育、どんどん困難な時代になってますねえ。
全体的には、ホラー苦手でも見られるレベルの怖さでした。安心してください。個人的には、終盤もっと派手に血みどろでも大歓迎でしたよ。あっ、ホラー苦手な人は、犬だけ注意しておいてください。(一番びくっとなります(^_^;)
★★★★☆
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