ミッキー17

MICKEY 17 (2025公開)

【監督】
 ポン・ジュノ
【出演】
 ロバート・パティンソン、マーク・ラファロ、トニ・コレット、スティーヴン・ユァン、ナオミ・アッキー、アナマリア・バルトロメイ、パッツィ・フェラン、キャメロン・ブリットン

【物語】

 氷の惑星ニブルヘイム。不慮の出来事で穴に落ちたミッキー(ロバート)は、これまでの自分を回想していた。

 地球で兄貴分のティム(ユァン)に「これからはハンバーガーじゃなくてマカロンの時代だ!」と誘われ、マカロンショップを開くもあえなく倒産。莫大な借金を抱えた。

 冷徹な借金取りから逃れるべく、2人はニブルヘイムの開発業務に応募し、地球からとんずらしようと考えた。ミッキーは、借金取りから逃げられるなら何でもいいと、”エクスペンダブル”という部門を希望した。

 会社の人事担当はびっくりし、「本当にこれでいいのか?契約書はよく読んだのか?」と念押しをするも、ミッキーは「ちゃんと読んだ。これでOK」と返事をした。

 エクスペンダブル(使い捨て)とは、過酷な任務で命を落とした場合に、生体プリンタによって身体を復活させ、記録しておいた記憶メモリーをインストールし、元の状態に戻すというものだ。

 実際、惑星の外気にさらされウィルスに罹患し命を落としたり、放射線にどれだけ耐えられるか実験されて命を落としたりと、今のミッキーは17番目のミッキーとなっていた。

 穴に落ちたミッキーに、ティムは落とした装備を拾いながら声を掛けた。「そこまでロープも届かないし、また次のミッキーで会おう」と。

 基地に戻ったティムは、ミッキー17の死亡を告げ、新たにミッキー18がプリントされるのであった。

 置き去りにされたミッキーに、現住生物クリーパーの大群が襲いかかった。「食われて死ぬんだ」と覚悟を決めたが、クリーパーはミッキーをその場から運び出し移動。食うことなく、途中でミッキーをポイ捨てし、去って行った。

 基地まで何とか戻ったミッキー17は、自分の部屋のベッドに倒れ込む。が、そこに新たなミッキー18がいた。2人は驚き、悲鳴を上げる。

 生体プリンタによる人間は、同時に2人以上存在することが禁じられている。ミッキー17,18。どちらかは消滅しなければならないのだ…

【かえる先生のコメント】

 生体プリンタによる人間の複製というSFですが、コメディ色の強い作品でした。

 この生体プリンタは道義的に問題があるとされ、地球では使えず、辺境の惑星開発をしているこの場所で(闇で?)使われています。

 この開発会社(政府機関かも)の代表マーク・ラファロが、変人。ティム・バートン監督作品に出てくるような頭の緩い凶人です。妻のトニ・コレットの顔芸も冴え、この異常な夫婦に基地が支配されていました。

 ミッキーは、自分でサインしたこの運命に諦観し、あっさりと次のコピーへと自分を乗り換えています。楽しみは、わずかな食事とガールフレンドってことでした。

 肝となるのは、現住生物クリーパー。大きいの、中くらいの、小さいのと何千匹も登場します。見かけは、ダンゴムシ。はたまたナウシカのオーム。キモい見かけですが、物語の鍵となるので我慢して見ましょう。見ているうちに可愛く思えるかも( ̄∇ ̄)

 サスペンスを楽しむというより、この馬鹿馬鹿しい設定とキャラクターのコメディを笑って見るのが正しいのかなと思いました。

 ブラック企業はたまた闇バイトに応募した若者みたいなテーマが隠れているのかもしれませんが、主人公がいくらイケメン俳優でも、こいつ応援できるかな?(^◇^;)

★★★☆☆

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