ネクスト・ゴール・ウィンズ

NEXT GOAL WINS (2024公開)

【監督】
 タイカ・ワイティティ
【出演】
 マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、カイマナ、エリザベス・モス、デビッド・フェイン、レイチェル・ハウス、ウリ・ラトゥケフ


【物語】
 熱血の鬼コーチ、ロンゲン(マイケル)は、成績不振のためアメリカU20代表監督の座から追われることとなった。

 米サッカー連盟が提示したのは、クビかアメリカ領サモア監督の2択であった。

 米領サモアの代表チームと言えば、2001年にW杯予選でオーストラリアに31対0という記録的大敗をして、その後10年ただの1点も取れないFIFAランキング最下位のチームだ。

 渋々引き受け、米領サモアにやってくると、サッカー協会長タビタ(オスカー)が歓迎をしてくれた。このタビタこそ、代表チームが1点を取ることを夢見て、母国の監督ではなくアメリカ人の本物の指揮官を欲した人物だった。

 ロンゲンが練習に出向くと、どの選手も技術がない。やる気もない。遅れてやってきたのはジャイヤ(カイマナ)という性別がよく分からない選手。ロンゲンは呆然とするのであった。

 果たして、ロンゲンは米領サモア代表チームを立て直せるのだろうか…

【かえる先生のコメント】

 実話から着想を得たという、弱小チーム再生のスポーツコメディです。

 実際に米領サモアは、オーストラリアに31対0で負けたようです。3分に1点取られたっていう計算ですね。主役のロンゲン監督も実在の人物。映画に出てくる選手たちは、小学校のサッカー少年団にも負けそうなレベルに見えましたが、これは少々誇張したのでしょう。

 ロンゲン監督は、気性が荒く辛抱が足りない人物ですが、このゆったりとした米領サモアでの様々な出会いが、彼を成長させていくというのが、いい展開だったと思います。

 また、代表選手のトランスジェンダーの人も実在したようで、この登場人物が、話を大いに盛り上げる役どころでした。

 本作のように、弱いチームが新監督の下、絆を深め強くなる話は、実によくあるわけで、目新しさは感じませんが、こういうのが好きな方は、これまで同様楽しむことができる良作でした。

 さあ、何をきっかけにチームが一つになるか、お楽しみに♪

★★★☆☆

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