Mr.ノボカイン

NOVOCAINE (2025公開)

【監督】
 ダン・バーク、ロバート・オルセン
【出演】
 ジャック・クエイド、アンバー・ミッドサンダー、レイ・ニコルソン、ベッティ・ガブリエル、ジェイコブ・バタロン

【物語】
 信用金庫の副支店長ネイサン(ジャック)は、生真面目な30歳、独身。

 支店長の朝の訓示中、遅刻してきた新規職員の女の子に見とれ慌てる。休憩室で熱いコーヒーを入れて落ち着こうとしたら、その女の子が声を掛けてきてビックリ!熱湯を手やスーツにかけてしまった。

 その娘シェリー(アンバー)はお詫びに昼食をおごると言ったが丁重に断った。が、顧客の老人の「妻との思い出が何よりの財産」という言葉にあてられ、昼食を共にすることにした。

 シェリー行きつけのカフェで、「ここのチェリーパイが絶品なの、一口あげるわ」という彼女の言葉に、ネイサンは自分の事情を説明することにした。

「僕はCIPA、先天性無痛無汗症なんだ。だからパイは食べない。パイなのか自分の舌なのか分からなくて舌を噛んじゃうんだ‥」

 シェリーは、「でも生きてるんだから人生楽しまなきゃ」と励まし、美術展覧会に誘ってくれた。

 それも一度は断ったネイサンだったが、ネット友達に発破をかけられ、シェリーが描いた絵が展示されている展覧会に思い切って出掛けた。その夜、シェリーは家に泊まった!

 人生が180度ハッピーに変わった朝。ご機嫌で出社したネイサン。しかし、そこに3人組の強盗が押し入った。いきなり発砲し居合わせた人々は凍り付く。

「金庫の番号を教えろ!」抵抗したネイサンだったが、シェリーが銃をつきつけられ観念した。大金を奪った犯人に、シェリーは人質として連れて行かれてしまった。

 シェリーを助けなきゃ! でも、何ができる?

【かえる先生のコメント】

 バイオレンス描写でR15指定になったコメディ映画です。設定はコメディだけど、映像はなかなかのハードボイルドだったかも。
 映画予告でもギャグ寄りの痛いシーンが見られましたが、本編ではもっと痛々しいシーンもありました。苦手な人はそこだけ目をつぶりましょうか(^_^;

 無痛の人間が活躍する映画と言えば、「キックアス」。これも腕っ節は強くない設定のコメディでした。無痛症はギャグ描写がよく似合うんですね。そういう主人公は生真面目なタイプに限るし、応援したい気持ちにさせられます。

 ストーリーは彼女を助けるために奮い立ち、犯人を追い求める単純な展開。見失っても手掛かりを探すあたりが、もはや捜査官並の活躍。その行動が怪しまれ刑事に追われたり、ネット友達に力を借りたりするところが面白かったと思います。

 なぜかトラップ満載の家が出てくるあたりは、無痛ヒーローをイジリ倒すネタにしか思えません(^▽^)

 主演はデニス・クエイド、メグ・ライアンの息子さんです。なかなかこの役にハマっていて好演でしたね☆

★★★★☆

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