プレデター:バッドランド

PREDATOR : BADLANDS (2025公開)

【監督】
 ダン・トラクテンバーグ
【出演】
 エル・ファニング、ディミドリアス・シュスター=コローマタンギ 

【物語】
 戦闘民族ヤウージャ族のデク(ディミトリアス)は、兄と命がけの戦闘をしていた。ヤウージャ族にとって、弱さは存在するに足らない屈辱。小柄のデクは、兄の足下にも及ばず、今日も打ち倒される。

 殺されても文句も言えない敗北だったが、兄は命までは奪わず「狩りに出て、己の強さを証明するんだ」とデクに諭す。デクは、屈強な父でも戦うのをためらったという、凶暴生物だらけの惑星ゲンナに棲むカリスクを狩ると宣言した。

 そこへ父がやって来た。一族の恥さらしの弟をなぜ殺さないのかと兄に迫る。兄は隙を見てデクを宇宙船へと向かわせた。処罰される兄の姿に咆吼したデクは、惑星ゲンナへと旅立った。

 ゲンナに墜落したデクは、一通りの武器を装備し、船外へと出た。まずはカリスクを見付けなければ。しかし、爆弾サボテンに囲まれ、上空からは翼竜が狙ってくる。噂通りのバッドランドだ。

 窮地のデクに「助けてあげようか~」という声が届いた。爆弾サボテンの毒にさらされながら、その声の元まで走っていったデクは、植物に絡まれ身動きできない、しかも、下半身しかない女ティア(エル)を見付けた。

 デクは「狩りは1人で成し遂げないと意味がない」と言ったが、ティアは「私はアンドロイド。その武器のように道具だと考えればいいんじゃない?」と提案する。

 こうして2人は、タラスク狩りへと共闘するのであった。

【かえる先生のコメント】
 またまたプレデターの新作。まあそこそこでしょ?と思って観たら、なかなかの傑作じゃありませんか。しかもプレデターを全く知らなくても楽しめる物語になっており、初見さんに優しいです♪

 サイヤ人並の戦闘種族であるプレデター(ヤウージャ族)は、強者を狩ることで一人前と認められます。今回の主人公は、その落ちこぼれなんですねぇ。それが、族長でも二の足を踏む怪獣に挑むって言うのがストーリーの本線。

 そこに、半身アンドロイドが加わります。これが例のユタニ社製。(知らなくても大丈夫ですが、あのエイリアンをゲットすることに心血を注いでいる会社です。)半身っていうのが、これまでのアクション映画にはない要素で、すごく面白い。

 演じているのはエル・ファニング。半身の演技はどうやって撮ったのか、なかなか見応えのある演技でした。吹き替えは早見沙織さんで、バッチリです。

 そして面白いのは舞台となる惑星。爆弾サボテン、カッター草、飛行ヒル、そしてサルマジロ(アルマジロ能力の猿)。いろんな強敵が現れ、まさにバッドランド。これが、全ていい感じで話に絡んでくるので面白い。サルマジロは、なかなか可愛い♪

 冴えない主人公の成長物語、バディもの、可笑しな生物大集合。そして終盤の○○○展開と、見所の多い良作だと思いました(^○^)

★★★★☆

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