Saving Private Ryan (1998公開)

【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【出演】
トム・ハンクス、マット・デイモン、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパー、アダム・ゴールドバーグ
【物語】
第2次世界大戦。
アメリカ連合軍は、フランス・ノルマンディーへの上陸作戦を敢行し、ドイツ軍と激しく戦った。
多数の犠牲を出したが、とりあえず上陸拠点を制圧したミラー大尉(トム)の元に、ある命令が下された。
「ライアン上等兵(マット)をノルマンディー戦線から探し出し、無事アメリカへ帰国させよ」
実はライアンの3人の兄弟は全て戦争で亡くなっていた。最後の一人まで死んでは母親に申し訳ないという軍上層部の判断であった。
ミラーは総勢8名の兵士で、落下傘降下後の行方の分からないライアンを、敵地の最前線まで探しに行く。
“部下の命を危険にさらしてまで、たった一人の兵士を救う意味?” 苦悩するミラー大尉は、それでも前へ進むのだった。
【かえる先生のコメント】
冒頭の上陸作戦の映像は、エクセレント! 戦争の狂気、生と死の境界のはざまを見事に表現しています。
観てるこちら側が降参したくなるほどの非情な映像が長々と続きます。戦争をかっこいいと思っている子供たちに見せたいと思いました。
で、話の本筋は救出作戦。なかなかライアンがどんな人間であるか分からないようにしてあり、「そんなヤツ助けなくていいよ」と、救出メンバーに同情したくなるのは、スピルバーグの意図通りにはまってしまっていたのですね。
戦争映画は難しいと感じてました。どちらかだけを悪に描くのは単純だし、戦いを美化しすぎるのも、反戦色を強くしすぎるのも、何だかバランスが難しい。
そういう意味で、この作品は、自分にはパーフェクトに感じられました。
★★★☆☆
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