スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

SPIDER-MAN : ACROSS THE SPIDER-VERSE (2023公開

【監督】
 ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン
【出演】
 シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、オスカー・アイザック、ダニエル・カルーヤ、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン 

【物語】
 グウェン(ヘイリー)は、警察署長の父とギクシャクしていた。バンドを組んでも長続きしないグウェンの唯一の友達だったピーターの死によって。

 死の真相は、グウェンがスパイダーウーマンとなってリザードを倒したが、その正体がピーターだったことによる。ショックを受けピーターの側でたたずむスパイダーウーマンを、父が目撃し、ピーター殺害犯とされてしまったのだ。

 もちろん、父は正体を知らない。何度も打ち明けようとするも逡巡する。今日も結局言い合いになってしまった。

 それでも、正義の活動は続けると決めた。ヴァルチャーが暴れている現場に行き、激しい戦闘で危機一髪。そんなグウェンを救ったのは、ジェシカ(イッサ)と名乗るスパイダーウーマンだった。

 再びマルチバースの扉が開いたのか?もしかしたらマイルス(シャメイク)に再会できるかも?

 グウェンは、ジェシカに頼み込み、スパイダーマンが限りなくいるというスパイダーバースに連れて行ってもらうことにした…

 一方、街の平和を守るマイルスもまた苦悩していた。今日もスポット(ジェイソン)が街を混乱させているので、父母との約束を放って現場に向かった。

 事件を何とか収束し駆けつけるも、父母のがっかりした顔を見てしまう。何とか信頼を取り戻したいが、自分の正体を明かせない…

 そんなマイルスの元へ、ひょっこりグウェンがやって来た!

【かえる先生のコメント】

 アニメ版スパイダーマンの第2弾。前作は見ておいた方がよいでしょう。

 このシリーズの世界観は、マルチバースのスパイダーマンが共闘すること。そして多次元の歪みを調整するスパイダーマン組織が、本作で登場しました。

 予告で言っているのでいいと思いますが、「スパイダーマンは必ず親しい者の犠牲を防げない」というのが、この第2弾の中心テーマとなります。アンドリュースパイダーマンがグウェンの死を防げなかったようにね。

 ド派手な演出で目が疲れるシーンの多いアニメですが、この運命にどう抗うかというテーマがしっかりしていることで、物語に没入することができました。

 また、マイルスとグウェンがいい感じになりそうな恋愛パートもあります。もっとこの部分を強く出していくと、カップル受けしたことでしょう。

 さらにスポットというヴィランも良かったです。初めはおふざけキャラのようなのが、段々と手強く恐ろしい存在になっていくのもグッドです。

 超たくさんのスパイダーマンは、たくさん出しすぎでキャラが死にそうでした(^◇^;)多ければいいもんじゃないと痛感しました。後は、中盤から嫌な予感がしてましたが、案の定、途中で終わり「つづく」でした。

 ミッションインポッシブル最新作のように、ポスターに「PART ONE」と書いてくれても良かったんじゃないかな?

★★★☆☆


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