SUBSTANCE (2025公開)

【監督】
コラリー・ファルジャ
【出演】
デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クェイド
【物語】
エリザベス・スパークル(デミ)は、美の象徴。オスカーも手にしたトップ女優である。今は、エアロビクス番組のレギュラーとして、第一線を維持している。
と自分では思っていたが、ある日、番組プロデューサーのハーヴェイ(デニス)が、「彼女はもう老いたな。もっと若くてピチピチな女と代えよう」と話しているのを聞いてしまった。
仕事の帰り道で事故を起こしたエリザベスは病院に。幸い軽傷で帰れることになったが、若い医者が背骨を触り「理想的だ」とつぶやき始めた。そして密かにUSBを彼女のバッグに入れるのであった。
帰宅したエリザベスは、そのUSBに気付き動画を再生する。「サブスタンス。より若く、より美しい肉体の自分を手に入れないか」怪しさ満点の宣伝によると、自分の肉体の別バージョンを創るというものだった。
番組をクビになり、藁にもすがる思いで、エリザベスは“サブスタンス”に手を出してしまうであった‥
【かえる先生のコメント】
グロい!スプラッターホラー耐性がない人は、途中退場するレベルですよ(>_<)
「ソウ」「フライ(蠅男)」などを見るのが平気な人は劇場へ、肉体損傷シーンNGの人はあきらめましょう。
本作がアカデミー作品賞候補!? 主演女優賞候補!ああ、デミ・ムーアが「アノーラ」の若い女優にオスカーをかっさらわれたときに、この映画のようにぶち切れて欲しかったなあ( ̄∇ ̄)
映像の見せ方が、極端なクローズアップとか、光過敏性発作が起きそうな差し込みとかがあって落ち着かせてくれません。しかも終盤のグチャグチャドロドロのシーンが長くて長くて、見終わってぐったりします。宣伝の「阿鼻叫喚」も納得です。
テーマとしては、ルッキズム批判ですかね。理想の父親像のデニス・クェイドさんも、女性を性の対象物としてみる輩に落ち、泣ける(>_<)
そもそもあのエアロビクス番組も、令和の今はコンプライアンス違反でしょう。アメリカではまだ許されているのか??
映画を見て年齢なりの自分を磨くことが大事だと改めて感じました。「若い頃はモテたんだよ」と若く見える努力をするよりも、還暦過ぎの理想像を創ることにしますか。
★★☆☆☆
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