スーパーマンⅡ 冒険篇

SUPERMAN Ⅱ THE ADVENTURE CONTINUES (1981公開)

【監督】
 リチャード・レスター
【出演】
 クリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、ジーン・ハックマン、テレンス・スタンプ、サラ・ダグラス、ジャック・オハローラン

【物語】
 パリのエッフェル塔が、テロリストによる核爆弾の危機にさらされた。
 現場に急行したスーパーマン(クリストファー)は、取材に来ていたロイス(マーゴット)を助け、核爆弾を宇宙の彼方に放り投げた。

 宇宙で爆破された核の衝撃波は、思わぬ事態を引き起こした。スーパーマンの母星で犯罪を犯し、流浪刑にあっていた極悪3人組が解放されたのだ。ゾッド将軍(テレンス)たちは、地球へと向かった。

 一方、ケントはナイアガラの取材中に眼鏡が取れてしまったことから、ロイスにスーパーマンではないかと疑われる。ケントは全てを打ち明け、ロイスを北極の自分の基地へと連れて行く。
 ロイスとの愛を成就するには、スーパーパワーを捨てなければならないと知ったケントは、ロイスとの愛を選び、スーパーマンであることをやめるのであった。

 しかし、ゾッド将軍がついに地球にやってきて、地球制服を宣言した…

【かえる先生のコメント】
 第1作冒頭で流浪刑にあった悪人たちが、地球にやって来るという展開。これは、はなからパート2を考えて製作されていたんですね。

 3悪人が地球に来て、自分たちはこの星では超人になると気づく場面が、なかなかコミカルで印象に残っています。冷徹なリーダー、クールな愛人、お馬鹿で力持ちの手下という3人組も記憶に残るキャラクターでした。

 さて、スーパーヒーローものは数多くあれど、スーパーパワーをやめる(正義の味方の仕事をやめる)という展開は、この作品が始めてではないでしょうか?やめる理由もいろいろとできそうですが、ここは単純に自分の愛の優先ですね。

 最近のヒーロー物は、自分がいることで悪を吸い寄せているかもという苦悩であったり、評価されるヒーローの時の自分と、現実の自分とのギャップであったり、もっと重みを持ち、複雑化しています。

 スーパーパワーを消したり元に戻したりできる機械が、この作品には出てきます。これが自宅にあれば、悩みを解決できちゃいそうです。どうも、「スーパーマン」は、地球の逆回転やこの機械など、それはちょっと…という設定をぶっこんできますね(^_^;) 

★★★★☆


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