スーパーマン

SUPERMAN (2025公開)

【監督】
 ジェームズ・ガン
【出演】
 デイビッド・コレンスウェット、ニコラス・ホルト、レイチェル・ブロズナハン、エディ・ガテギ、ネイサン・フィリオン、イザベラ・メルセド、アンソニー・キャリガン、マリア・ガブリエラ・デ・ファリア

【物語】
 スーパーマン(デイビッド)が地球に姿を現してから3年。無敗のスーパーマンが遂に負けた。

 相手はボラビア国の守護者ハンマー。ボラビアによるジャルハンブル国侵攻を、スーパーマンが止めたことに対する報復だ。

 瀕死のスーパーマンは、犬のクリプトを呼び出し、何とか南極の秘密基地へと引きずられ身体を回復させた。

 その後をつけて、秘密基地の場所を発見したのはエンジニア(マリア)。ルーサー(ニコラス)の部下だ。

 天才で億万長者のルーサーは、スーパーマンを目の敵にしていた。彼を弱らせるヒントがあるはずと秘密基地を探していたのが、遂に成功した。

 また、スーパーマンがボラビアの侵攻を止めたことは、政治介入だと糾弾し、政府へスーパーマンの行動を制御するよう働きかけも進めていた。

 復活したスーパーマン(=クラーク)は、仕事であるデイリープラネット社に戻った。最近付き合うようになったロイス(レイチェル)とは夜に密会。その正体を知るロイスは、無事の帰還を喜ぶが、ジャーナリストとして、「スーパーマンの行動が政治介入と見られても仕方ないという論調も分かる」と言う。気まずくなったクラークは、「愛してる」と告げて去った。

 一方、ルーサーは、エンジニアとウルトラマンを連れて南極に向かう。基地荒らしを邪魔されぬよう、大型怪獣をメトロポリス市に放っておいて‥

【かえる先生のコメント】
 スーパーマンが、今までのスーパーマンと何の関連もなく、オリジナル新作として公開されました。

 冒頭にテロップで、スーパーマンの経歴が紹介され、地球に登場して3年後という形で物語が始まります。

 主役は犬のクリプトですね(笑)まあ、手に負えない可愛さでしたよ。さて、何を書いてもネタバレになるので、鑑賞予定の方は、ここら辺で。

 今作は、スーパーマン以外の敵も味方もメッチャ多い。それもよく知らないキャラで、俺ってスーパーマンに詳しくなかったんだなと内省しました(^_^;

 まずは敵側のエンジニアとウルトラマン(あのウルトラマンではない‥)。パンフレットのキャラ紹介だけ読んでいたので良かったけれど、何こいつ?地球人?どういうこと?っていう強さです。

 それから怪獣。小っこいのが巨大化しました。あれは一体どこで捕まえてきたのか?作ったのか?スーパーマンと対等に戦える者を作れるのが、本作でのレックス・ルーサーの天才ぶりですかね。

 そして味方。味方?ジャスティス・ギャングなる組織で3人います。グリーン・ランタンは聞き覚えありますが、思ってるのと違う。後の2人も‥。え~っと本当に正義グループですか?地球人ですか?何をする組織ですか?

 このように今のスーパーマンを取り巻く環境が分かりにくく、置いてきぼり感があります。ここは、深く考えずに見るしかありませんね。また、スーパーマンが強いのか、案外強くないのかモヤモヤします。

 新しいスーパーマン俳優は、合格。達観した正義の守り手ではなく、喜怒哀楽のある親しみやすい感じでしたね。ロイス・レインも、ジャーナリストっぽくて格好が良かったので合格。レックス・ルーサーは、ちょっと小物感があるかなあ。ラストシーンでそう思っちゃいました。

 全体的には、何か新しいものを創ろうとした監督の熱意が感じられ、楽しく見られました。盛り沢山の登場人物も、懐かしのテーマ曲も、エンドロール直前のオチも、そして犬。

 新しいスーパーマン、見ておいて損はないかな(^○^)

★★★★☆

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