ヒックとドラゴン

How to train your DRAGON (2025公開)

【監督】
 ディーン・デュボア
【出演】
 メイソン・テムズ、ジェラルド・バトラー、ニコ・パーカー、ニック・フロスト、ガブリエル・ハウエル、ジュリアン・デニソン
     
【物語】
 バーク島。そこは、屈強なバイキングの戦士たちが、ドラゴンと戦う地。

 今日も家畜を狙って多くのドラゴンが来襲。村人たちは臨戦態勢に入った。ヒック(メイソン)も武器を取り行こうとするが、鍛冶場の師匠ゲップ(ニック)に止められる。

「よせよせ、お前はまた何かしでかしてみんなに迷惑をかけるじゃろ?」

 族長(ジェラルド)の息子でありながら、ひ弱で凡ミスばかりするヒックを、村人たちはあからさまに未熟者扱いをする。同年代のアスティ(ニコ)たちは、颯爽と村の火消しに奮闘しているのに、一人前として認められない。

 そうこうしているうちに、ナイト・フューリーと呼ばれるドラゴンの咆吼が聞こえた。族長は慌てて皆に待避を命じる。姿を見せないこのドラゴンが最強と、バイキングたちも警戒していたのだ。

 が、ヒックは「あれの出番だ!」と、かねて発明していた投石器で暗闇に向かって縄を放つ。当たった!と思ったのだが、父は認めてくれない。

 翌日、ナイト・フューリーが墜落したと思われる場所にヒックは向かった。案の定、縄が巻き付いて動けないドラゴンがそこにいた。こいつを仕留めれば、父に、村の皆に認めてもらえる。

 短剣をふりかぶったヒックだが…

【かえる先生のコメント】
 「ヒックとドラゴン」というアニメ映画があったことは知っていますが、見たことがなく、話も知らない私が、初「ヒックとドラゴン」を体験しました。で、大満足(*^_^*)

 まず、主人公とドラゴンの関係性が素晴らしい。敵対、警戒、歩み寄り、友情という、絆が段階的に深まるストーリーは、定番ながら尊くて好きです。主役のメイソン君は10代かな?めちゃイケメンで惚れる。 

 次に、風景がいい。ロケ地アイスランドとエンドクレジットにありましたが、山岳地帯が現実離れした壮観な景色で、ファンタジー世界らしさに溢れていました。また、村の建物や武器などの古びた感じが「ロード・オブ・ザ・リング」に迫っていて見事。実写の良さですね。

 そしてドラゴン。主人公のドラゴンは、サンショウウオっぽい顔で竜らしさに欠けるなあと、鑑賞前は思っていましたが、鑑賞後にはぞっこんLOVEですよ(*^ω^*)
 他にもドラゴンが出てくるのですが、種によって姿形が違っていて、作中に出てくる竜オタクによると、能力や性格も違っているらしい。そういう差別化をしたところがマニアっぽくて好き。

 本作は、小学生から還暦超えの人まで幅広く楽しめる映画だと思いました。既にアニメを見たり児童書を読んだりしている人も多く、私など新参者が言うのも変ですが、素敵な映画なので迷っている人は観に行くことをお薦めします☆

★★★★☆

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