ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー

BLACK PANTHER WAKANDA FOREVER  2022公開

【監督】
 ライアン・クールガー
【出演】
 レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、アンジェラ・バセット、ドミニク・ソーン、マーティン・フリーマン、ウィンストン・デューク、テノッチ・ウェルタ・メヒア


【物語】
 ブラックパンサーことティ・チャラ国王が亡くなって1年。ワカンダ国にしかない貴重な鉱石ヴィブラニウムを狙って各国が動き出す。

 国境付近の国では、特殊部隊がヴィブラニウムを狙い潜入作戦。首脳会談では、「世界の均衡のためにワカンダがヴィブラニウムを提供すべき」と声が上がった。

 しかしラモンダ女王(アンジェラ)は、潜入作戦を会談の場で暴き、各国の思惑を退けた。国に戻ったラモンダは、兄を助けられなかったという心の傷に苦しむシュリ(レティーシャ)を誘って、母娘の一時を過ごした。

 しかし、そこに謎の男が出現。国の堅強なシールドを超えて侵入するなどあり得ない。緊張する母娘に、その男ネイモア(テノッチ)は驚くべきことを語った。

「我らは海の王国タロカンの民。地上との交流を絶ち海底で静かに暮らしていたが、我らの持つヴィブラニウムが探知された。この探知機を開発した科学者を、ワカンダが捕らえよ」と。

 ワカンダでさえ警戒を要する力を持つ国からの要請に、ラモンダは悩む。しかし探知機の存在は世界の平穏を乱すに違いない。女王はオコエ隊長(ダナイ)を、アメリカに派遣することにした。オコエは、シュリを同伴させることを提案する。「心の傷を癒やすには、外界での活動が有効だ」と言われ、女王は渋々、シュリの同行を許した。

 オコエとシュリは、かつて命を救ったアメリカのロス捜査官(マーティン)を訪ねた。ロスの情報で向かった先は、マサチューセッツ工科大学。何と、探知機開発は19歳の女子大生だというのだ。

 シュリは同世代のリリ(ドミニク)と対面し、タロカンには渡せないと決意する。そしてワカンダで保護することを決める。

 しかし、アメリカの情報部隊に周囲を囲まれていた。シュリたち3人は逃走するが、更なる追っ手、タロカンの戦士たちが出現。一体どうなる?

【かえる先生のコメント】
 チャドウィック・ボーズマン・フォーエバー。

 他界したブラックパンサー俳優に捧げるマーベル最新映画が公開されました。チャドウィックさんの死により、ブラックパンサーの代役を立てるのでなく、映画の中でも亡くなるという選択をしました。出演、制作者たちの思いに背筋が伸びるような鑑賞となりました。

 ブラックパンサーの死を乗り越えられない母と妹、そして国民たち。王亡き国を懐柔しようとする世界。これだけでも一つの作品となるところを、新たな海底王国の登場。「お前たちはサノス戦のとき、何をしていた!?」とツッコむのも喪中なので止めておきましょう。

 この国王は最強。地海空と縦横無尽に駆け巡る長寿の無敵戦士でした。また、軍隊もかなり強い。ワカンダとタロカンの2国で、地球は支配できますよ(°□°;)

 そしてぽっと出の悪役ではなく、それなりの事情も抱えていて、単純な善悪の構図でないところも深かったです。

 後は、新ブラックパンサーが出るのかどうか、ここはネタバレ無しでお楽しみを。また新アベンジャーズの一人となりそうなキャラも新登場。これもお楽しみに。

 ふと思ったけど、アベンジャーズが大幅入れ替えとなって、女性が増えたなあ…と。シーハルクに、ミズ・マーベル。アントマンの娘もなりそうだしね。それもまた楽しみます☆

★★★☆☆


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