X (2022公開)

【監督】
タイ・ウェスト
【出演】
ミア・ゴス、マーティン・ヘンダーソン、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ、ジェナ・オルテガ、オーウェン・キャンベル、スティーヴン・ユーア
【物語】
1979年、テキサス。マキシーン(ミア)はバンに乗っていた。
運転手はウェイン(マーティン)。女優として有名人になることを夢見るマキシーンの才能に惚れ込み、「君は他の奴らとは違う、Xファクター(未知なる才能)を持つ者だ」と期待する。
後部席にいるのは、今作「農場の娘たち」の監督を任されたRJ(オーウェン)。その隣には、RJの恋人ロレイン(ジェナ)が録音スタッフとして付いてきていた。
中間に座るのはボビー(ブリタニー)。トップレスバーで働く彼女は奔放なブロンド娘。隣に座るベトナム帰還兵のジャクソン(スコット)といちゃついていた。
ウェインとRJは、作品の成功を疑いもせず、盛り上がっていた。ロレインは「ただのポルノでしょ?」とケチをつけた。
到着したのは、のどかな農園。撮影地としてまさに理想的と喜ぶウェイン。老いた家主のハワード(スティーヴン)は、「ここは南北戦争時代に宿屋だった」と、離れの小屋に案内した。
早速、ボビーとジャクソンのラブシーンの撮影から始まった。その間、辺りの散策に出掛けるマキシーンを、家主の老いた妻が窓からそっと観察していた…
【かえる先生のコメント】
夏は納涼ホラーのシーズン。「ブラックフォン」に続き、またまた70年代アメリカのお話。本作は、問題作「ミッドサマー」を世に出したA24作品。
「悪魔のいけにえ」のオマージュであろう、テキサス・農場・バンで向かう若者たちという設定。今回の旅の目的は映画撮影。監督は芸術作と言っていますが、撮影内容はポルノ。まさに80年代ホラーのエログロテイストを、令和の時代に再現しています。
主人公役のミアさんは、野心の強い女優役でした。さらに家主の妻の役も演じていて、まさか2役とは!鑑賞後にパンフレットを読むまで気付かなかったです。
そんな頑張りもありますが、展開としてはお約束の一人、また一人…のパターンです。もちろん、見ただけで痛い映像込みです。生き残るとしたら誰かを考えるのもホラーの楽しみ方ですね。
さて、何やら本作は3部作らしい。エンドロール後まさかのおまけ映像。これはパート2の予告だったようです。
★★★☆☆
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