ロッキー・ザ・ファイナル

ROCKY BALBOA (2007公開)

【監督】
 シルヴェスター・スタローン
【出演】
 シルヴェスター・スタローン、バート・ヤング、ジェラルディン・ヒューズ、マイロ・ビンティミリア、アントニオ・ターバー、マイク・タイソン

【物語】
 妻エイドリアンの命日。父の偉大な名に苦しむ息子ロバート(マイロ)と、相変わらずの義兄ポーリー(バート)と会うロッキー(スタローン)。今は、地元でレストランのオーナーとなり、客の求めに応じて、昔話をするのが仕事であった。

 妻の面影を追って、なじみのバーに立ち寄ったロッキー。そこで、かつての不良少女マリー(ヒューズ)と再会した。偶然の再会を果たし、マリーの息子ステップスとも交流を持つこととなった。

 ロッキーは考えていた。“もう一度ボクシングをやりたい。” 自分の心の奥底にある情熱を、また燃やしたい。
 息子も義兄も大反対。ボクシング協会も、復帰には前向きではなかった。

 その頃、現チャンピオンのディクソン(アントニオ)は苛立っていた。秒殺で圧倒的な試合をしているのに、世間はいまだにロッキーの偉大さを口にし、比較される。
 ディクソンのマネージャーは、ロッキー復帰の噂を聞きつけ、対戦を画策するのであった…
  

【かえる先生のコメント】
 「ロッキー5」の残念っぷりと言ったら(^◇^;)。そこに、まさかの、「ロッキー・ザ・ファイナル(6)」。もう嫌な予感がして落ち着きません。

 ところが、いい意味で裏切られました。映画を観終わってホッとするって…。往年のロッキーファン納得の作りとなっていますので、観るもんかと思ってた人も見てやってください。

 「ロッキー」・「ランボー」と偉大作の続編に挑戦したスタローン。“原点回帰”という意識をもったことが成功の理由でしょう。派手な展開にし過ぎず、主人公の心理描写を中心に脚本を練ったのがよかったですね。
 年齢の壁はどうした?っていうのが頭をよぎりますが、観終わって,「それについては許す」って気になれました。

 エイドリアン(タリア・シャイア)は、相当この映画に出たかったそうで、死んだ設定な事に激怒して、スタローンともめたようです。でも、それが正解。タリアも完成作を見て納得し、仲直りしたということでした。 

★★★★☆


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