インポッシブル

THE IMPOSSIBLE (2013公開)

【監督】
 ファン・アントニオ・バヨナ
【出演】
 ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー、トム・ホランド、サミュエル・ジョスリン、オークリー・ペンダーガスト、ジェラルディン・チャップリン

【物語】
 クリスマス休暇をタイのカオラック・ビーチで過ごそうと、空路を行くベネット一家。

 ヘンリー・ベネット(ユアン)とマリア(ナオミ)夫婦には3人の息子がいた。長男のルーカス(トム)は少し反抗期。機内では弟の面倒もみず、母親に小言を言われたりする。

 そんなベネット一家だが、美しいビーチを臨むホテルにやって来て、テンションは上がる。幻想的なイブのイベント、デッキいっぱいのクリスマスプレゼント。ヘンリーは、3人の息子たちとプールで楽しい時を過ごしていた。

 近くで見守っていたマリアは、異変を感じていた。突風が吹き、鳥たちが飛び立つ。そして眼前に大きな波を見た。叫ぶマリア。
「あなた、トマスとサイモンを抱き上げて!」

 一瞬のうちに濁流が押し寄せ、マリアは水にさらわれた。気の遠くなるほど長い時間波にもまれ、ようやくしがみついた場所で、ルーカスが叫びながら流されていくのを見た。マリアは、迷うことなくルーカスを追い、自分もまた流されていく。

 そうして、どれくらい経っただろう。マリアとルーカスは水浸しの草むらを歩いていた。マリアは胸と脚に深い傷を負った。

 信じがたい光景に打ち震える2人。果たして救いはあるのか…

【かえる先生のコメント】
 スペイン映画。2004年のスマトラ沖地震で起きた実在の家族をモデルに製作されました。

 テーマは津波。東日本大震災でデリケートなテーマとなりましたが、本作ではごくありふれた家族の翻弄される様を誠実に描いています。久々に映画館で涙する作品でした。

 津波に流されるシーンは本当に怖い。息苦しくなります。泥流でたくさんの瓦礫が流れる中、助かることは難しいことなのだと改めて実感します。

 旅先で大災害に遭うことと、自分の故郷で大災害に遭うことでは大きな違いがあると思います。帰る場所、やり直せる場所がない被災地の方々の思いを、この映画でまた考える機会となりました。

 母親の強さ、大人になる少年の姿も大きな見所でした☆

 さて、オビ=ワン役者、ユアン・マクレガーが出演されてます。ユアンの長男役が映画の核となるのですが、何となくヘイデン・クリステンセンを思わせます。ちょっと反抗してみたい年頃、そして大人への覚醒、素晴らしい演技でした☆

★★★☆☆


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