CLAYFACE (2026公開)

【監督】
ジェームズ・ワトキンス
【出演】
トム・リス・ハリス、ナオミ・アッキー、デヴィッド・デンシック、マックス・ミンゲラ、エディ・マーサン
【物語】
映画俳優のヘーゲン(トム)は、ダウンタウン出身。その身一つでトップスターの座につき、遂にアカデミー主演男優賞にノミネートされるまで昇り詰めた。
マネージャーを務める親友とクラブで祝杯をあげた夜、ヘーゲンは美しい女性の誘いに乗ってしまった。朝目覚めると、周りには強面の男たち。彼女は、ここらを牛耳るマフィアのボス、ザボ(デヴィッド)の情婦だったのだ。
「知らなかった、誘われてつい…」と釈明するもザボは許さず、手下に命じヘーゲンの顔をナイフで切り刻んだ。
入院し形成手術を繰り返すが、醜くなった顔は元に戻らない。裁判も敗訴し、映画界は彼を見捨てた。
何もかも失ったヘーゲンは、映画雑誌を破り捨てる。と、「傷ついた身体を元に戻すナノテクノロジー」という記事を見つけた。ヘーゲンは、その研究者ケイトリン博士(ナオミ)を訪ねた。
ケイトリン博士は、研究成果を持ち出された挙げ句、出資を打ち切られるという理不尽にあっていた。人体実験までたどり着いてないと断ると、ヘーゲンは「僕の体で試して欲しい。うまくいかなくてもあなたに責任を問わない」と懇願する。
丁重にお断りしたケイトリンだったが、その後ヘーゲンの過去を調べているうちに助けになりたいという気持ちが生まれ、治験を承知した。
それから数週間、少しずつ投薬を続け、遂にヘーゲンの顔は元に戻るのだった。
「まだ安定しないうちは出歩かないように」と言われていたヘーゲンだったが、自分が出演するはずだった演劇のレッドカーペットショーに顔を出した。奇跡の復活に沸くマスコミ。
しかし、顔なじみと話しているうちに、顔が崩れてきた。焦ったヘーゲンはその場から逃げ帰った。
果たしてヘーゲンの体に何が起きているのか…

【かえる先生のコメント】
バットマンに登場する悪役クレイフェイスの誕生を描いたシリアスドラマです。「ジョーカー」のような感じのアメコミ映画です。
主人公は誠実に生きてきた俳優。あの夜だけ羽目を外したらトンデモない事態となりました。基本いい人だったので、可哀想です。まあゴッサムシティのマフィアですから、お仕置きがキツいのですね。
彼を助ける博士の研究ですが、「AIが組み込まれ自己判断で修復を始める細胞」のようでした。ただ問題は、治験者の感情に応じてコントロールを失うこと。主人公がマフィアたちの仕打ちを思い出すと、皮膚が安定しなくなっちゃうところが、彼のその後に暗雲をもたらすのです。
この皮膚が粘土のように崩れていく映像表現が薄気味悪い。また、顔を切り刻まれたり、自分でとろけた皮膚を切ろうとしたりするシーンが痛い。私は薄目をして乗り切りました(>_<)
このヴィラン(悪役)を主人公にする路線は、発想として面白いので嫌いじゃありません。ただそもそも性根が悪い人物が悪の化身になるのは許せない。本作のように、善人が堕ちていく話だと見応えあります。
ネタバレになりますが、バットマンの世界の話だけど、バットマンは全く出ませんよ(^_^;
★★★★☆


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