ホビット 思いがけない冒険

THE HOBBIT AN UNEXPECTED JOURNEY (2012公開)

【監督】
 ピーター・ジャクソン
【出演】
 マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、リチャード・アーミティッジ、ケン・ストット、ジェイムズ・ネスビット、アンディ・サーキス、ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィービング  

【物語】
 ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン)は、袋小路屋敷で平穏な日々を過ごしていた。

 ある日、灰色の魔法使いガンダルフ(イアン)が家を訪ねてきた。その後、次から次へとドワーフの男たちが家に押しかけてきて、大騒ぎ。

 そしてドワーフ族のリーダー、トーリン・オーケンシールド(リチャード)は語った。
「我らはエレボールで、繁栄に満ちた王国を築いていた。しかし、火竜スマウグが襲来し城を追われ、さらにオークとの戦いで王(トーリンの祖父)を失った。今こそ、我らの手でエレボールを取り戻すのだ」と。

 ガンダルフは、エレボールに入る秘密の入り口を示す地図と鍵を取り出した。そして言った。
「火竜はドワーフの匂いを覚えている。火竜に気付かれず忍び込むためには、忍びの達人が必要だ。このビルボこそ、その役にふさわしい」

 驚くビルボ。トーリンも、戦士でもなく馬にまたがったこともない者には無理だと言う。一応、旅に参加するか承諾書を渡されたビルボ。

 翌朝、ビルボが目を覚ますとドワーフたちは去っていた。
 お気に入りの日常を繰り返すか、命を賭けた冒険に繰り出すか。ビルボは決断した…
 

【かえる先生のコメント】
 重厚なファンタジー大作がカムバックしました。

 「ロードオブザリング」のクオリティを維持するのは無理だろうと思いましたが、あれをこよなく愛するファンを大切に思って製作されていると感じました。ロードのスタッフの集結、そしてニュージーランドでのロケ。
 ピーター監督の作り出す世界は、箱庭的な景色ではなく、奥行きも高低差も感じる景色であり、さらに数百年もの歴史まで感じられるところが素晴らしい。

 そして、3時間弱の濃い内容。しかも3部作の序章。どっぷりと、舞台である中つ国に観ている人を誘います。いつのまにか自分も旅の仲間としてそこにいる感覚。これが、自分には最高なんです。

 ロード3部作ファンには、フロド、ゴラム、ガラドリエル、サルマンなどの登場人物との再会を楽しむこともできます。特にゴラム。ビルボと交わすなぞなぞ合戦での表情はすごい。

 音楽も忘れてはいけません。ドワーフの歌が耳に残るメロディです。そしてロードで使われた音楽も懐かしい。音楽だけで、一つのクラッシックコンサートを聴いているかのような満足感があります。

 今回の旅の仲間はドワーフばかりなので、仲間の人間関係が弱いかと思いましたが、ラストシーンはじ~んとしました。この手の感動のさせ方が、やはりロードです。

★★★★☆


コメント